取り戻せ。『マイティ・ソー』
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『マイティ・ソー』
("Thor")
あらすじ
地球から遥か遠く彼方に位置する、神々が住まう国・アスガルド。
アスガルドを統治する神々の王であるオーディンは、雷を司る神であり息子であるソー・オーディンソンに、アスガルドの王位を継承する戴冠式を執り行っていた。
しかしその最中、現在停戦協約を結んでいるはずの敵国・ヨトゥンヘイムからの侵入を受けたとの報告が。
折角の戴冠式が中止を余儀なくされたこと、そしてヨトゥンヘイムが攻めてきたという事実に憤りを覚えるソー。
先手を打つべく、仲間を連れてヨトゥンヘイムへ攻め入るソー。だがそれは敵の罠であり、いくら無敵なソーとはいえど窮地に陥ってしまう。
だがすんでのところで、オーディンがヨトゥンヘイムに降臨。何とか難を逃れたものの、勝手な真似をし仲間の命を死に晒したソーに激怒するオーディン。
かくして両者は対立し、完全にソーを見限ったオーディンは、彼の武器であるムジョルニアなど一切の力を奪い、地球へ追放してしまう。
地球に追放されたソーは、たまたま出会った天才物理学者であるジェーン・フォスターと共に、己の力を取り戻すべく行動し始める。
しかしその一方でアスガルドでは、今回の騒動における「黒幕」の陰謀が静かに、静かに渦巻いていた………
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作品解説
鋼鉄のヒーローに大男のヒーロー、さて次なるヒーローとは誰なのかと思いきや、現れたのはまさかの「神様」。粗暴だけど根は良い奴な雷神・ソーの登場だ。
監督を担当したのは、のちに実写版『シンデレラ』にて監督を務めるケネス・ブラナー。
主人公であるソーをクリス・ヘムズワース、ソーの弟にして悪戯の神・ロキをトム・ヒドルストン、そしてジェーン・フォスターをナタリー・ポートマンが演じた。
S.H.I.E.L.Dのエージェント・コールソンも登場する他、アベンジャーズの初期メンバーとして知られるクリント・バートン/ホークアイが今作から初登場。
他にも浅野忠信やアンソニー・ホプキンス、イドリス・エルバにステラン・スカルスガルドなど、著名な俳優が集結している。
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『アイアンマン1・2』に『ハルク』と、現代の世界を舞台にストーリーが繰り広げられてきたMCU。
ところが今作『マイティ・ソー』の舞台はまさかの神々の世界。地球に留まっていたMCUの世界観は、一気に空想の領域にまで広がった。
だが劇中通してずっとアスガルドを舞台にしている訳ではなく、基本的には人間界に迷い込んだソーの活躍をメインに描かれている。
本来は交わらないハズの二つの世界が、ソーという主人公を通して繋がっていく展開はとても飲み込みやすく、何の違和感なく調和しているのだ。
そして何よりも、ハルクに匹敵する怪力と、圧倒的な破壊力を誇る雷の力、そして最強のハンマー・ムジョルニアを自在に扱う神様ヒーロー・ソーの登場は大きいと言える。
後の『アベンジャーズ』においても、チームの主力メンバーとして大活躍を見せているソー。アイアンマンなどに並ぶ、MCUを代表するヒーローの1人の降臨だ。
抗え。『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』
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『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』
("Captain America: The First Avenger")
あらすじ
第二次世界大戦中のアメリカ。ナチスに対抗すべく、日々数多くの若者が兵士に志願する中、1人だけ色んな意味で異彩を放っている男がいた。
男の名はスティーブ・ロジャース。病弱で背が低く、およそ兵士とは呼べぬほど貧弱な身体を持つ彼だが、その代わりに人一倍の愛国心、そして揺るぎない正義の心を持っていた。
そんなスティーブを見抜いたアースキン博士は、スティーブを即刻軍隊へ入隊させた後に、博士が主導する極秘プロジェクト………「スーパーソルジャー計画」の話を持ちかける。
特殊な血清を体内に打ち込み、身体の仕組みを急速かつ急激に変化させることで、文字通り「超人兵士」を作り上げようという計画。
ナチス、ひいてはアメリカに仇なす敵を討ち倒すため、スティーブは計画に賛同。かくしてアメリカの伝説の英雄として歴史に名を残す「キャプテン・アメリカ」が誕生したのだった。
だがそれと同時に、ナチスの将校であるシュミット、通称「レッドスカル」が主導する秘密組織・ヒドラの魔の手が、密かにアメリカへと忍び寄ろうとしていた。
祖国を守るため、戦争を終わらせ平和を取り戻すため、スティーブは終わりなき戦いへと身を投じる………星条旗を模った、全てを守り抜く「盾」と共に。
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作品解説
MCU5作品目に躍り出たのは、これまたMCUを代表するヒーローであり、アベンジャーズのリーダー的存在「キャプテン・アメリカ」だ。
『ジュマンジ』や『ジュラシック・パークⅢ』のジョー・ジョンストンが監督を務め、FOX製作のマーベル映画『ファンタスティック・フォー』にも出演したクリス・エヴァンスが主役を務めた。
『アイアンマン』などと同様現代を舞台にしてはいるものの、時代は第二次世界大戦の最中である1940年代。それ故に、ヒーロー映画では珍しい戦争色が強い作品となっている。
トニー・スターク/アイアンマンの父親であるハワード・スタークが主要人物として登場しているなど、他作品との繋がりも所々見受けられる。
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数多の兵器を自在に扱うアイアンマン。全てを破壊し尽くす怪力を持つハルク。天をも焼き尽くす雷の力を司るソー。今までMCUに登場してきたヒーローたちは、必ず何らかの特殊能力を持っていた。
ところがキャプテン・アメリカは、卓越した身体能力以外に特殊能力を持っていない。対人の戦闘においては申し分ない強さを誇るが、それでも他のヒーローとは若干見劣りしてしまう部分は否めない。
キャプテンの持つ盾は特殊な鉱物であるヴィヴラニウムを使用しており、防御以外にも投擲による攻撃も可能なため、一応特殊能力の一部と言えるかもしれない。
では何故、彼がアベンジャーズのリーダーとして抜擢されているのか。その最たる理由とは即ち、誰にも負けないほどの「不屈の精神」である。
どれだけ打ちのめされようとも、どれだけボロボロになろうとも、何度でも何度でも立ち上がる………己が信じる正義と、実現しなくてはならない平和のために。
ヒーローがヒーローたる最大の所以を、このキャプテン・アメリカはたった1人、その身で体現してみせているのだ。その姿はまさしくヒーローの中のヒーローである。
颯爽と地を駆け、敵を次々と薙ぎ倒していく姿は、他のヒーローたちとはまた違った魅力を持ち合わせていると言えるだろう。
集結せよ。『アベンジャーズ』
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『アベンジャーズ』
("Marvel's The Avengers")
あらすじ
異次元のエネルギーを持つ謎の物体、四次元キューブ。数十年前に回収されて以降、S.H.I.E.L.Dの管轄の元研究が進められていた。
しかし突如としてキューブが暴走し、謎のワームホールが出現。そこから現れたのは、アスガルドにて消息を絶ったハズの悪戯の神・ロキだった。
アスガルドの次は地球を征服することを企んだロキは、四次元キューブを手に入れるべく研究所を襲撃。エリック・セルヴィグ博士やクリント・バートン/ホークアイを洗脳した後、逃走を図る。
事態を重く受け止めたS.H.I.E.L.Dの長官、ニック・フューリーは、この未曾有の脅威に対抗すべく世界各地に散らばる超人たち、即ち「ヒーロー」たちを集結させることに。
かくして集ったのは、それぞれが特殊能力を持った5人のヒーローたち。
大富豪兼ヒーロー、トニー・スターク/アイアンマン。アスガルドの雷神、ソー。怒れる大男、ブルース・バナー/ハルク。
妖艶なる女スパイ、ナターシャ・ロマノフ/ブラック・ウィドウ。そして長き眠りから目覚めた英雄、スティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカ。
ロキの野望を止めるため、そして世界を救うために、世界最強のヒーローチーム「アベンジャーズ」が今、動き出す。
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作品解説
複数の作品が同一の世界観・世界線を持ち、最後に全ての作品たちが合流し一つの映画となる………MCUが世界を制した、その最たる理由こそが今作『アベンジャーズ』だ。
監督・脚本を務めたのはジョス・ウェドン。今までMCUとして公開されてきた作品たちにて主役を務めた、ロバート・ダウニー・Jr.、クリス・エヴァンス、クリス・ヘムズワース、他多数のキャストが集結した。
『インクレディブル・ハルク』のブルース・バナー/ハルク役のエドワード・ノートンは降板し、代わりに今作からマーク・ラファロが新たにキャスティングされた。
2012年に公開され、批評的にも興行的にも大成功を収めた今作。『アバター』『タイタニック』に次いで、当時の世界興行収入ランキングにて3位を記録し、現在も11位と高水準を保っている。
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ヒーローたちが集結し、力を合わせて敵を倒す………在り来たりな展開ではあるが、凄まじく胸熱なのはいうまでもない。
死力を尽くして悪を倒してきた、そんな百戦錬磨のヒーローたちが今度はチームで大暴れ。果たして彼らに敵う敵など存在するのかと思わざるを得ない、文字通り最強のチームだ。
………とはいえど、最初から仲良しこよしなチームではないのもまた「アベンジャーズ」。時には意見が割れ、仲間同士で衝突してしまうことも(大体はトニーの発言のせいだが)。
今すぐ結束して戦わないとマズいのに何をやっているんだ、と少し苛立ちを覚える部分ももしかするとあるかもしれない。
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しかしだからこそ、遂に全員が力を合わせ戦う時の胸熱っぷりが際立つのである。今やMCUのテーマ曲となった『アベンジャーズのテーマ』をはじめ、とにかく興奮が永遠に冷めない瞬間の連続。
アイアンマンのレーザーをキャプテンの盾で反射させ敵を薙ぎ払う、などさっきまでの仲の悪さが嘘に見えるほどの連携プレイもまた非常に魅力的。
2008年に『アイアンマン』が公開され4年、MCUは早々にハリウッドの歴史にその名を永遠に刻むことになった。
だが周知の通り、MCUの快進撃はこの程度じゃまだまだ終わらない。これまでもこれからも、MCUは絶えず進化し続けていくのである。
あとがき(まとめ)
どんな検索エンジンでも「MCU」と検索して、まず出てくる候補が「MCU 時系列」や「MCU 見る順番」などなど。
まぁ要するに何かと需要が高いMCUな訳ですが、逆を言えばやり尽くされている手でもある訳で。現にDisney+もそういう系の記事を出してるし。
しかし私はそれでも尚書くのです。何故かってただ書きたいからね。やっぱり私は、いつでも「映画について文章を書きたい」という欲求を大事にしていきたい訳ですよ。
そんなこったで今後はちょくちょくMCUの解説記事を書いていくと思いますが何卒。これからも暇つぶし程度に読める記事作りを続けて参ります。
と、変な宣誓をしたところで今回はこの辺で。
https://eiga.com/movie/53456/gallery/26/ 
それではまた、次の映画にて。
 
               		           		  









