シリーズ解説

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)フェーズ1を一挙解説!!

2024年8月13日

取り戻せ。『マイティ・ソー』

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『マイティ・ソー』

("Thor")

あらすじ

地球から遥か遠く彼方に位置する、神々が住まう国・アスガルド

アスガルドを統治する神々のであるオーディンは、を司る神であり息子であるソー・オーディンソンに、アスガルドの王位を継承する戴冠式を執り行っていた。

しかしその最中、現在停戦協約を結んでいるはずの敵国・ヨトゥンヘイムからの侵入を受けたとの報告が。

折角の戴冠式が中止を余儀なくされたこと、そしてヨトゥンヘイムが攻めてきたという事実に憤りを覚えるソー。

先手を打つべく、仲間を連れてヨトゥンヘイムへ攻め入るソー。だがそれは敵のであり、いくら無敵なソーとはいえど窮地に陥ってしまう。

だがすんでのところで、オーディンがヨトゥンヘイムに降臨。何とか難を逃れたものの、勝手な真似をし仲間の命を死に晒したソーに激怒するオーディン。

かくして両者は対立し、完全にソーを見限ったオーディンは、彼の武器であるムジョルニアなど一切の力を奪い、地球へ追放してしまう。

地球に追放されたソーは、たまたま出会った天才物理学者であるジェーン・フォスターと共に、己の力を取り戻すべく行動し始める。

しかしその一方でアスガルドでは、今回の騒動における「黒幕」の陰謀が静かに、静かに渦巻いていた………

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作品解説

鋼鉄のヒーローに大男のヒーロー、さて次なるヒーローとは誰なのかと思いきや、現れたのはまさかの「神様」。粗暴だけど根は良い奴な雷神・ソーの登場だ。

監督を担当したのは、のちに実写版『シンデレラ』にて監督を務めるケネス・ブラナー

主人公であるソーをクリス・ヘムズワース、ソーのにして悪戯の神・ロキトム・ヒドルストン、そしてジェーン・フォスターをナタリー・ポートマンが演じた。

S.H.I.E.L.Dエージェント・コールソンも登場する他、アベンジャーズの初期メンバーとして知られるクリント・バートン/ホークアイが今作から初登場。

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『アイアンマン1・2』に『ハルク』と、現代の世界を舞台にストーリーが繰り広げられてきたMCU。

ところが今作『マイティ・ソー』の舞台はまさかの神々の世界。地球に留まっていたMCUの世界観は、一気に空想の領域にまで広がった。

だが劇中通してずっとアスガルドを舞台にしている訳ではなく、基本的には人間界に迷い込んだソーの活躍をメインに描かれている。

本来は交わらないハズの二つの世界が、ソーという主人公を通して繋がっていく展開はとても飲み込みやすく、何の違和感なく調和しているのだ。

そして何よりも、ハルクに匹敵する怪力と、圧倒的な破壊力を誇るの力、そして最強のハンマー・ムジョルニアを自在に扱う神様ヒーロー・ソーの登場は大きいと言える。

後の『アベンジャーズ』においても、チームの主力メンバーとして大活躍を見せているソー。アイアンマンなどに並ぶ、MCUを代表するヒーローの1人の降臨だ。

抗え。『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』

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『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』

("Captain America: The First Avenger")

あらすじ

第二次世界大戦中のアメリカ。ナチスに対抗すべく、日々数多くの若者が兵士に志願する中、1人だけ色んな意味で異彩を放っている男がいた。

男の名はスティーブ・ロジャース。病弱で背が低く、およそ兵士とは呼べぬほど貧弱な身体を持つ彼だが、その代わりに人一倍の愛国心、そして揺るぎない正義の心を持っていた。

そんなスティーブを見抜いたアースキン博士は、スティーブを即刻軍隊へ入隊させた後に、博士が主導する極秘プロジェクト………「スーパーソルジャー計画」の話を持ちかける。

特殊な血清を体内に打ち込み、身体の仕組みを急速かつ急激に変化させることで、文字通り「超人兵士」を作り上げようという計画。

ナチス、ひいてはアメリカに仇なす敵を討ち倒すため、スティーブは計画に賛同。かくしてアメリカの伝説の英雄として歴史に名を残す「キャプテン・アメリカ」が誕生したのだった。

だがそれと同時に、ナチスの将校であるシュミット、通称「レッドスカル」が主導する秘密組織・ヒドラの魔の手が、密かにアメリカへと忍び寄ろうとしていた。

祖国を守るため、戦争を終わらせ平和を取り戻すため、スティーブは終わりなき戦いへと身を投じる………星条旗を模った、全てを守り抜く「盾」と共に。

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作品解説

MCU5作品目に躍り出たのは、これまたMCUを代表するヒーローであり、アベンジャーズのリーダー的存在「キャプテン・アメリカ」だ。

『ジュマンジ』『ジュラシック・パークⅢ』ジョー・ジョンストンが監督を務め、FOX製作のマーベル映画『ファンタスティック・フォー』にも出演したクリス・エヴァンスが主役を務めた。

『アイアンマン』などと同様現代を舞台にしてはいるものの、時代は第二次世界大戦の最中である1940年代。それ故に、ヒーロー映画では珍しい戦争色が強い作品となっている。

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数多の兵器を自在に扱うアイアンマン。全てを破壊し尽くす怪力を持つハルク。天をも焼き尽くすの力を司るソー。今までMCUに登場してきたヒーローたちは、必ず何らかの特殊能力を持っていた。

ところがキャプテン・アメリカは、卓越した身体能力以外に特殊能力を持っていない。対人の戦闘においては申し分ない強さを誇るが、それでも他のヒーローとは若干見劣りしてしまう部分は否めない。

では何故、彼がアベンジャーズのリーダーとして抜擢されているのか。その最たる理由とは即ち、誰にも負けないほどの「不屈の精神」である。

どれだけ打ちのめされようとも、どれだけボロボロになろうとも、何度でも何度でも立ち上がる………己が信じる正義と、実現しなくてはならない平和のために。

ヒーローがヒーローたる最大の所以を、このキャプテン・アメリカはたった1人、その身で体現してみせているのだ。その姿はまさしくヒーローの中のヒーローである。

颯爽と地を駆け、敵を次々と薙ぎ倒していく姿は、他のヒーローたちとはまた違った魅力を持ち合わせていると言えるだろう。

集結せよ。『アベンジャーズ』

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『アベンジャーズ』

("Marvel's The Avengers")

あらすじ

異次元のエネルギーを持つ謎の物体、四次元キューブ。数十年前に回収されて以降、S.H.I.E.L.Dの管轄の元研究が進められていた。

しかし突如としてキューブが暴走し、謎のワームホールが出現。そこから現れたのは、アスガルドにて消息を絶ったハズの悪戯の神・ロキだった。

アスガルドの次は地球征服することを企んだロキは、四次元キューブを手に入れるべく研究所を襲撃。エリック・セルヴィグ博士やクリント・バートン/ホークアイ洗脳した後、逃走を図る。

事態を重く受け止めたS.H.I.E.L.Dの長官、ニック・フューリーは、この未曾有の脅威に対抗すべく世界各地に散らばる超人たち、即ち「ヒーロー」たちを集結させることに。

かくして集ったのは、それぞれが特殊能力を持った5人のヒーローたち。

大富豪兼ヒーロー、トニー・スターク/アイアンマン。アスガルドの雷神、ソー。怒れる大男、ブルース・バナー/ハルク

妖艶なる女スパイ、ナターシャ・ロマノフ/ブラック・ウィドウ。そして長き眠りから目覚めた英雄、スティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカ

ロキの野望を止めるため、そして世界を救うために、世界最強のヒーローチーム「アベンジャーズ」が今、動き出す。

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作品解説

複数の作品が同一の世界観・世界線を持ち、最後に全ての作品たちが合流一つの映画となる………MCUが世界を制した、その最たる理由こそが今作『アベンジャーズ』だ。

監督・脚本を務めたのはジョス・ウェドン。今までMCUとして公開されてきた作品たちにて主役を務めた、ロバート・ダウニー・Jr.、クリス・エヴァンス、クリス・ヘムズワース、他多数のキャストが集結した。

2012年に公開され、批評的にも興行的にも大成功を収めた今作。『アバター』『タイタニック』に次いで、当時の世界興行収入ランキングにて3位を記録し、現在も11位と高水準を保っている。

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ヒーローたちが集結し、力を合わせて敵を倒す………在り来たりな展開ではあるが、凄まじく胸熱なのはいうまでもない。

死力を尽くして悪を倒してきた、そんな百戦錬磨のヒーローたちが今度はチームで大暴れ。果たして彼らに敵う敵など存在するのかと思わざるを得ない、文字通り最強のチームだ。

………とはいえど、最初から仲良しこよしなチームではないのもまた「アベンジャーズ」。時には意見が割れ、仲間同士で衝突してしまうことも(大体はトニーの発言のせいだが)。

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しかしだからこそ、遂に全員が力を合わせ戦う時の胸熱っぷりが際立つのである。今やMCUのテーマ曲となった『アベンジャーズのテーマ』をはじめ、とにかく興奮が永遠に冷めない瞬間の連続。

2008年に『アイアンマン』が公開され4年、MCUは早々にハリウッドの歴史にその名を永遠に刻むことになった。

だが周知の通り、MCUの快進撃はこの程度じゃまだまだ終わらない。これまでもこれからも、MCUは絶えず進化し続けていくのである。

あとがき(まとめ)

どんな検索エンジンでも「MCU」と検索して、まず出てくる候補が「MCU 時系列」「MCU 見る順番」などなど。

まぁ要するに何かと需要が高いMCUな訳ですが、逆を言えばやり尽くされている手でもある訳で。現にDisney+もそういう系の記事を出してるし。

しかし私はそれでも尚書くのです。何故かってただ書きたいからね。やっぱり私は、いつでも「映画について文章を書きたい」という欲求を大事にしていきたい訳ですよ。

そんなこったで今後はちょくちょくMCUの解説記事を書いていくと思いますが何卒。これからも暇つぶし程度に読める記事作りを続けて参ります。

と、変な宣誓をしたところで今回はこの辺で。

https://eiga.com/movie/53456/gallery/26/

それではまた、次の映画にて。