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「フェーズ4」とは?
『アベンジャーズ/エンドゲーム』で、10年にも及ぶMCUの盛大なフィナーレを飾ったフェーズ3、もとい「インフィニティ・サーガ」。
だがMCUはまだまだ終わらない。フェーズは「4」へと移行し、更なる世界観の広がりを我々ファンに見せてくれるのだ。
フェーズ4~6は新章の幕開けとして「マルチバース・サーガ」と呼称される。ここでいう「マルチバース」とは、原作のコミックスでは非常に重要な要素だ。
2018年に公開されたアニメ映画『スパイダーマン:スパイダーバース』では、並行世界の様々なスパイダーマンが登場し、あれもまた「マルチバース」の設定を踏襲した作品と言える。
それは例えば「アイアンマンにならなかったトニー・スターク」の物語であったり「ペギー・カーターがキャプテン・アメリカ」の物語であったり………
ありとあらゆる可能性が生じる度、それは「並行世界」として無数に分岐していく。そうしてできあがったのが「マルチバース」だ。
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そしてここからが本当に恐ろしいところ。MCU以外の様々なマーベル作品………『X-MEN』シリーズや『スパイダーマン』シリーズもまた「マルチバース」として捉えることができてしまうのである。
マルチバースという設定の最大の魅力とはつまり「クロスオーバー」が可能ということ。様々な世界に存在するマーベルのヒーローたちが共演する可能性が十分にあり得るのだ。
つまるところ、製作サイドがOKさえ出してしまえばMCUと一昔前のヒーローたちが同じスクリーンに映っているところを拝めてしまうのである。
これはMCUが始動する以前からマーベル映画を追っていた生粋のファンたちからすれば、非常に嬉しいニュースであることに間違いない。
また「マルチバース」という切り口以外にも「新たなるフェーズの始まり」として新たなるヒーローの登場や、既存のヒーローたちのその後の物語など、これまでのMCUのような作品展開も充実している。
加えてフェーズ4からは、配信サービス「Disney+」にて独占配信のドラマシリーズも始動。それも相まってか、1フェーズにおける全体の作品数が凄まじいことになっている。
これがフェーズ4以降における、MCUへの批判の要因にもなっていたりするのだが………詳細に関してはドラマシリーズをまとめた記事で解説していくことにする。
なにはともあれ、10年間築いてきたMCUの伝説は、新章を迎えたと言っても過言ではないだろう。
使命を解き放て。『ブラック・ウィドウ』
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『ブラック・ウィドウ』
("Black Widow")
あらすじ
アベンジャーズに内部分裂が生じた後、ソコヴィア協定に離反したとして世界中から追われる身となっていたナターシャ・ロマノフ/ブラック・ウィドウ。
各地を転々としていた彼女のもとに、数年前から生き別れた義妹のエレーナから、とある合成ガスを送られる。
この合成ガスの正体を解き明かすべく出発したナターシャだったが、突如として謎の傭兵から襲撃に遭う。
「タスクマスター」なる謎の傭兵は、キャプテン・アメリカの超人的な体術やホークアイの弓術、ブラックパンサーの鋭利な爪など多彩な武器と戦術を持つ最強の戦士だった。
その圧倒的な強さに圧倒されながらも、合成ガスを守り抜き逃亡に成功したナターシャは、ブダペストにて数年ぶりにエレーナと再開する。
世界中の裏社会で活躍する女スパイたち、通称「ウィドウ」。そんなウィドウの洗脳から解き放たれたばかりのエレーナは、ここ数年間の出来事を彼女に伝える。
かつてナターシャが所属し、そして彼女が壊滅させた、ウィドウを洗脳し育成する組織である「レッドルーム」が存続していたこと、その創始者であるドレイコフがまだ生きていたこと。
数々の真実を知ったナターシャは、今度こそレッドルームを滅ぼし世界中に散らばるウィドウたちを救うために、エレーナと共に行動を開始する。
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作品概要
MCUフェーズ4の幕開けを飾るのは、アベンジャーズの創立メンバー「ブラック・ウィドウ」の単独作。『シビル・ウォー』から『アベンジャーズIW』までの間、ナターシャが何をしていたのかが描かれる。
ケイト・ショートランドが監督を担当、主演はもちろんスカーレット・ヨハンソン。『ミッドサマー』のフローレンス・ピューと『ヘルボーイ』のデヴィッド・ハーバーが出演した。
S.H.I.E.L.D.の凄腕スパイとして知られ、またアベンジャーズのメンバーとして数々の死線を潜り抜けてきたナターシャ。だがそれ以前の彼女の姿が語られることは、今までのシリーズにおいてあまりなかった。
今作ではそんなナターシャの過去や、隠されていた家族の存在が明かされる。アベンジャーズの初期メンバーとして活躍してきた彼女の活躍が、今作にてようやく大々的に描かれている。
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………しかしながら周知の通り、ナターシャは『エンドゲーム』にて自己犠牲という形で命を落としている。今作で語られる活躍も「生前」の彼女によるものであると考えると、何だか複雑な気持ちになってしまうのも事実。
だが彼女の知られざる過去や、そんな過去に彼女がどう立ち向かっていくか、など多くの見所を持つ。フェーズ4の幕開けに相応しいといえる作品だ。
ブラック・ウィドウは、キャップやホークアイと同様、スーパーパワーを用いるというよりは己の体術や武器を用いて戦うヒーロー。絵面でいえば見劣りしてしまうかもしれないが、地に着いたアクションというのはいつだって映画ファンを魅了してきた。
今作『ブラック・ウィドウ』も『〜ウィンター・ソルジャー』ほどではないものの、MCUでは比較的珍しい正統派なアクションが繰り広げられる。
地を駆け空を舞い、敵を颯爽と薙ぎ倒していく姿は「華麗」そのものであり、その戦い様は昔から変わっていない。
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しかしながら、一部ファンからは今作に対し否定的な意見も寄せられている模様。ヴィラン「タスクマスター」の設定が原作と大きく異なる、またはCGのクオリティが低いなど………
また今作、コロナ禍のパンデミックの最中に公開したのが影響で興行成績が振るわず、Disney+での配信が同時に行われたという背景も持つ。これに対し、主演のスカーレット・ヨハンソンはマーベル・スタジオへ異議を申し立てたとか………
だがネガキャンばっかりしていても埒が開かない。いずれにせよ観客からの評価は比較的高いため、フェーズ4は良いスタートダッシュを切れたと言っても良いだろう。
信念の拳、因縁の決戦。『シャン・チー/テン・リングスの伝説』
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『シャン・チー/テン・リングスの伝説』
("Shang Chi and the Legend of the Ten Rings")
あらすじ
サンフランシスコのホテルマンとして働くショーンは、友人のケイティと共に平和な日常を送っていた。
ある日、彼女と共にバスで通勤していると、謎の武装集団からの襲撃に遭う。彼らの目的はショーンのペンダントであり、周囲の一般人を巻き込んでショーンに襲いかかる。
だがショーンは、圧倒的な武術を駆使して武装集団を返り討ちにしてしまう。ショーンの本当の名は「シャン・チー」であり、暗殺者として育てられた武術の達人だった。
同じペンダントを持つ、長年会っていない妹のシャーリンが次に狙われると踏んだシャン・チーは、ケイティと共にマカオへ出発。シャーリンと再会を果たしたシャン・チーは彼女と一戦を交え、その後再び謎の武装集団からの襲撃に遭う。
武装集団の正体とは「テン・リングス」なる組織の部隊であり、そのリーダーとはシャン・チーとシャーリンの父・ウェンウー。究極の力が秘められた腕輪を持つ男であり、その圧倒的な強さで裏社会を支配していた。
ウェンウーがペンダントに固執する理由、それは亡き妻に再び出会うため。妻の故郷である「ター・ロー」への鍵として、如何なる手段を以てしてでもペンダントを手に入れようとしていた。
「妻が私を呼ぶ声が聞こえる。きっと助けを求めているのだ」と語るウェンウー。しかしながらそれはター・ローに封印されし怪物たちが惑わせているに過ぎず、もし封印を解いてしまえば世界は滅亡の一途を辿るという。
父の暴走を止めるため、シャン・チーとシャーリンはター・ローへ至る道を探るべく、果て無き戦いに身を投じることになる。
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作品概要
MCUフェーズ4では初となる新ヒーロー誕生譚。多彩な武術を扱う、今までにないヒーローの誕生だ。
『ショート・ターム』や『黒い司法 0%からの奇跡』のデスティン・ダニエル・クレットンが監督を担当。フェーズ6にて公開される『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』の監督にも抜擢された監督だ。
かつては『アベンジャーズ/ザ・カーン・ダイナスティ(原題)』の監督も担当する予定だったが、カーン役の降板により『~ドゥームズデイ』に切り替わったことで降板を余儀なくされた。
主演を務めるのは『バービー』などで引っ張りだこなシム・リウ。『恋する惑星』のトニー・レオン、『エブエブ』のミシェル・ヨーなどと共演した。
今作における主人公シャン・チーは、類稀なる武術を用いるヒーロー。凄まじい疾走感で繰り広げられるカンフーアクションは必見だ。
ご存じの通りカンフーアクションとは香港映画の専売特許。故に今作ではMCU初にして高密度な香港映画のカンフーを拝むことができる。
そのアクションの完成度は、MCUアクション史上最高傑作と名高い『~ウィンター・ソルジャー』に並ぶほどと言われている。
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そして今作で大々的に登場する裏社会の組織「テン・リングス」とは、実はMCUの伝説の始まりこと『アイアンマン』から既に登場していた組織である。
アフガニスタンにてトニー・スタークを拉致し、同時にトニーがアイアンマンとなるきっかけをもたらした組織………それこそが「テン・リングス」なのだ。
本組織は『アイアンマン3』でも大きく取り上げられ、MCUの比較的序盤から頭角を露わにしていたが、この時点ではウェンウーやシャン・チーの存在は明かされていなかった。
なお、このマンダリンというキャラクターは今作にてまさかの初登場。本来の剽軽な性格を全面的に押し出しつつ、シャン・チーらと共にター・ローへの旅に同行した。
完全新規のヒーローらしく、鮮烈すぎる登場を果たしたシャン・チー。既に『~ドゥームズデイ』や『~シークレット・ウォーズ』での参戦も決定しており、今後の活躍に世界中のファンが注目している。
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悠久の時と共に。『エターナルズ』
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『エターナルズ』
("Eternals")
あらすじ
今より7000年以上も前、偉大なる創造者・セレスティアルズによって作られた種族「エターナルズ」は、宇宙に散らばる邪悪な魔物であるディヴィアンツを殲滅するべく地球へと派遣された。
突如として人類の前に姿を現した彼らは人類と交友を重ね、何百年にも渡ってディヴィアンツと死闘を繰り広げた。
そうして遂にディヴィアンツは全滅し、宇宙と地球に平和がもたらされた………が、地球では人間同士の醜い争いが続いており、エターナルズの一部のメンバーは「人間に叡智を与えすぎた」と後悔をあらわにした。
そうしてエターナルズは解散し、それからまた数百年もの時が経過。エターナルズの一員であるセルシは博物館の職員として働きながら日々を過ごし、スプライトはそんな彼女と共に暮らしていた。
だがある日、職場からの帰り道にて謎の怪物からの襲撃に遭う。その怪物の正体とは、数百年に全滅したはずのディヴィアンツだった。
特にこれといった戦闘能力を持たないセルシとスプライトは窮地に陥るが、すんでのところでエターナルズ最強格の実力を持つイカリスに助けられる。
イカリスは、現代に蘇ったディヴィアンツを再び葬り去るため、エターナルズのリーダーであるエイジャックに会い、エターナルズを再集結させようと提案するが………
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作品概要
アベンジャーズが生まれる遥か昔、およそ7000年前に誕生したヒーローたちを主役とした映画………という、あまりにもスケールが段違いすぎる作品。その神聖な雰囲気は他の作品とは一線を画する。
今作のとは別の役柄で『キャプテン・マーベル』にも出演したジェンマ・チャンがセルシを演じ、共演者としてアンジェリーナ・ジョリーやマ・ドンソク、ブライアン・タイリー・ヘンリーにバリー・コーガンと、凄まじい顔ぶれが集結した。
そして監督は『ノマドランド』でアカデミー作品賞・監督賞を勝ち取った経歴を持つクロエ・ジャオ。監督とキャスト、双方における力の入りようが見て取れる作品となっている。
グリーンバックなどのVFXを用いた撮影が多いMCUでは珍しく、ロケ撮影を多く行って制作されたという。まるで『ノマドランド』の雰囲気がそのままヒーロー映画になったかのようだ。
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さてこのエターナルズ、総勢10人からなる新ヒーローチームであるのだが、それぞれが個性的な能力を持っており、その実力は当然ながらアベンジャーズに勝るとも劣らない。
「物質転換」「飛行能力と目からビーム」「マインドコントロール」「姿を消す」「超高速で移動」などなど、その力は多種多様。
そんなそれぞれのスーパーパワーに見合うように登場人物たちのキャラクター性も際立っており、他作品のキャラクターたちとの相乗効果も期待されている。
またヒーロー映画としてはこれまた異色な、人間の「争い」の歴史にメスを入れているのも特徴的。特に広島原爆を「起こるべきでなかったこと」として描いているのは、ハリウッド映画の中では中々珍しい。
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と、このように数多くの独自性が多く盛り込まれた今作だが、ファンからの評価はあまり芳しくない結果となってしまっている。
ストーリーが少々退屈に感じてしまう、など批判の声として挙げられるポイントは何個か見受けられるが、最も主張されているのは「ポリティカル・コレクトネス」(通称:ポリコレ)的な設定が盛り込まれている点にある。
超高速で移動することができるマッカリは聴覚障害者として、また卓越した技術力を持つファストスは同性愛者として描かれている。
これは原作コミックにはない設定であり、またそうでなければならない描写もこれといって見受けられない。そうした要素が積み重なり、批判の声が多く挙げられているのである。
こうしたポリコレ的要素は現在のハリウッド映画でも大きな問題になっており、作品の面白さに直結しない多様性への配慮は禁止するべきだという意見が世界中から寄せられている。
とはいえ先述したクロエ・ジャオによる独特な作風をはじめ、他のヒーロー映画とは大きく異なる点が随所に見受けられるのも事実。
好み自体は人によって分かれるかもしれないが、刺さる人には思いっきり刺さる、そんな作品であると言えるのではなかろうか。
「サヨナラ」はもう言わない。『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』
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『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』
("Spider-Man: No Way Home")
あらすじ
街中の巨大なスクリーンにて、J・ジョナ・ジェイムソンによる報道番組にて映し出されたのは、スパイダーマンと激闘を繰り広げたクエンティン・ベック/ミステリオが最後に遺した一つのビデオ。
その内容とは、スパイダーマンが街に攻撃を仕掛けた(ように見せかけた)様子、そしてスパイダーマンの正体がピーター・パーカーという情報だった。
かくして友人たちだけでなく世界中に正体がバレてしまったピーターはすぐさまダメージ・コントロール局に身柄を拘束され、彼だけでなく恋人のMJや友人のネッド、叔母のメイまでもが尋問を受けることになってしまう。
最終的に凄腕弁護士マット・マードックによる弁護で不起訴にすることができたが、MJとネッドと共に受験していたMITが、先の騒動が原因で不合格となってしまう。
この状況をどうにかしようと、ピーターはドクター・ストレンジの住むサンクタムへと足を運ぶ。かつて共に肩を並べて戦った仲間のよしみとして、ストレンジはピーターに「ある魔術」を提案する。
それは世界中の人々が「ピーター・パーカーはスパイダーマンであること」を忘れる魔法。しかしMJやネッドもその対象になってしまうことを嫌がったピーターは、魔術の詠唱を邪魔してしまう。
怒ったストレンジはこう語る。世界規模に及ぶ大魔術が失敗してしまったことで、マルチバースの時空に亀裂が生じてしまったと。
時空から現れたのは、スパイダーマンのことをよく知る別次元からの「ヴィランたち」。次々と襲い来る未曽有の危機に、ピーターが下した決断とは………!?
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作品概要
『~ファー・フロム・ホーム』における衝撃的なラストからそのまま続く、MCU版『スパイダーマン』の3作品目。
トム・ホランド、ゼンデイヤ、マリサ・トメイ、ジョン・ファヴローなど前作に引き続き大勢が続投。監督は安定のジョン・ワッツ。
スパイダーマンの正体が全世界にバレる、という展開は従来の『スパイダーマン』シリーズにもない前代未聞の事態。
素顔を隠し、親愛なる隣人として戦い続けるスパイディにとって、正体がバレてしまうということはヒーロー活動を続けていくにあたって致命的極まりない。
そんな絶体絶命の状態から、如何にして元の日常を取り戻していくのか………という、スパイディの活躍が期待される。
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………さて、前置きはこの程度にしておこう。知っての通り、今作最大の魅力とは即ち「歴代『スパイダーマン』映画のヴィランの復活」という点にある。
『スパイダーマン』から「グリーン・ゴブリン」、『スパイダーマン2』から「ドクター・オクトパス」、『スパイダーマン3』から「サンドマン」、
『アメイジング・スパイダーマン』から「リザード」、そして『アメイジング・スパイダーマン2』から「エレクトロ」。
衝撃的なのは、上記5人のヴィランたちから「誰か1人」が登場する………のではなく「全員」である。過去の作品で散々スパイダーマンを苦しめてきたヴィランたちが、一つの映画にて一堂に会するのである。
これに伴って、彼らを過去に演じたウィレム・デフォーやアルフレッド・モリーナ、ジェイミー・フォックスもシリーズにカムバック。リザード役とサンドマン役の俳優は声のみの出演となった。
マーベル映画のファン、ひいては『スパイダーマン』のファンたちにとって、これほど喜ばしいことはない。公開前は予告編の映像を分析するなどして考察が盛んに行われた。
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そして劇場公開から3年も経った今だからこそ言える、更に衝撃的な事実をお伝えしよう………
過去にピーター・パーカー/スパイダーマンを演じた、トビー・マグワイアとアンドリュー・ガーフィールド。この二人が、別世界のスパイダーマン役として今作に出演しているのである。
歴代ヴィランが参戦するだけでなく、歴代スパイダーマンも参戦。今までファンの妄想でしか描かれてこなかったような夢の共演が、長年の時を経て遂に実現したのである。
熱狂的なファンが数多く存在するからこそ成し得ることができた光景に、公開当時の映画館は凄まじい熱狂に包まれた。故に今作を、歴代『スパイダーマン』作品における最高傑作だと称する声も多い。
またあらすじにもあるように、マット・マードック/デアデビル役のチャーリー・コックスや、J・ジョナ・ジェイムソン役のJ・K・シモンズなども出演している。
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『スパイダーマン』とは、爽快なヒーロー活劇にして、ピーターが何かしら「大切なもの」を失うことで新たなる一歩を踏み出す物語。およそ全てのスパイダーマンが、こうした悲劇的な運命をいくつも乗り越えている。
MCUの世界線におけるピーターは既に、父親のような存在であるトニー・スタークを失っている。だがこれだけでは足りないと言わんばかりに、運命は再びピーターから大切な存在を奪っていってしまう。
悲痛な運命に晒されようとも、親愛なる隣人として今日も街を駆け抜けていく。全てはどの世界のスパイダーマンが託され、そして背負ってきた「大いなる責任」のために。
そんなスパイダーマンたちを、私たちはいつだって応援し続ける。来るシリーズ「初の」4作目『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』にて彼がどんな活躍を見せてくれるのか、既に強い期待が寄せられている。

















