なんてLOVELYな、MADな世界。『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
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『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
("Mad Max: Fury Road")
あらすじ
核戦争により、文明が完全に崩壊してしまった世界。
荒れ果てた砂漠を放浪する男、マックス・ロカタンスキーは、元々は正義感の強い警察官だった。
しかしながら、数々の死闘を繰り広げ、その過程で家族や仲間を失ってしまったことにより、生きる希望を見失ってしまっていた。
毎日、何度も「その瞬間」の幻覚を見るマックス。狂っているのは自分か、それとも世界か………そんな果てなき問いの答えを求め、今日も孤独に車を走らせていた。
そんなマックスを付け狙うは、イモータン・ジョー率いる砦「シタデル」の暴徒たち。
捕縛されたマックスは、砦に住まう戦士たちであるウォー・ボーイズの「輸血袋」として利用されることに。
それから間もなく、イモータン・ジョーの命令で出動するハズだった、砦の「大隊長」フュリオサがイモータン・ジョーの妻たちを連れて離反。
裏切り者を追うべく、ウォー・ボーイズらはイモータン・ジョーと共に出動。マックスも輸血袋として、車に磔にされ向かうことになるが………
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作品概要
シリーズ4作目。1985年に『〜サンダードーム』が公開されて以来、実に30年ぶりの続編となる。
監督及び脚本はジョージ・ミラーが継続し、キャストは一新。と同時に、世界観もよりMADに進化した。
当初は従来のシリーズ通りメル・ギブソンがマックス役を務める予定だったが、様々な事情が重なり断念。
最終的には『インセプション』のトム・ハーディが、新たなる「マックス・ロカタンスキー」を演じることとなった。
他にもシャーリーズ・セロンやニコラス・ホルトなどが出演している。
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公開されるや否や、全世界で特大級のヒットを記録した今作。批評的にも大きく評価され、第88回アカデミー賞では最多の6部門を受賞した。
その理由は至って単純、今作が「最初から最後まで走り抜ける映画」だからである。
オープニングのマックスがウォーボーイズから逃走するシーンから、タンクローリーの攻防戦、そしてラストに至るまで、その全てがハイスピード。
役者の演技も文字通り「狂気」の域に達しており、それに応じてかアクションも非常〜〜〜に派手。所謂「どうやって撮ったの!?」の連続である。
尤も、派手なアクションは初代『マッドマックス』から受け継がれてきたものであるが、今作のそれは従来のものを大きく超えている。
車が急接近!!爆弾が投げ込まれて爆発!!!!ドライバーが外へ投げ出され車が横転して大爆発!!!!!!という展開が2時間続く。どうだ最高だろう。
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加えてキャラクターの衣装や建造物、そして何よりも改造車のデザインが奇抜極まりないものとなっている。
全身白塗りだったり、乳首に何かつけていたり、目が潰された状態でギターを弾いていたり………とにかく何もかもがカオス極まりない。
もしかすると、こうしたストーリーだけでなく製作陣にも伝染した「狂気」に、アカデミーが飛びついたのかもしれない。
ちなみにではあるが、従来のシリーズとのストーリーの繋がりに関しては、公式が出版したコミックにて「一応」繋がっているという記述は存在する。
つまりメル・ギブソン版マックスと、トム・ハーディ版マックスは同一人物と考えて差し支えないだろう。
だが、もしそれが真実なら様々な矛盾点も出てくるとのこと。例としては、マックスとイモータン・ジョーの年齢が一致しなくなる、などなど………
これに関し、シリーズの創始者であるジョージ・ミラーはこれといった言及をしていないという。とどのつまり、地続きのストーリーかどうかは観客の解釈に任せるというやつだ。
だがいずれにせよ、30年もの長い年月を経て『マッドマックス』は大いなる進化を遂げたということは紛れも無い事実。
アクション映画の歴史において永遠の名を刻むことになった、偉大なる「神話」。溢れんばかりの狂気を、しかとその目に焼き付けよ。
"Do you remember Me?"『マッドマックス:フュリオサ』
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『マッドマックス:フュリオサ』
("Furiosa: A Mad Max Saga")
あらすじ
核戦争により滅亡した世界。文明は崩壊し、荒廃した砂漠のみが残った世界にて、僅かな人々だけが緑の生い茂る地にて暮らしていた。
そんな「母なる緑の地」にて暮らしていた少女・フュリオサは、ある日緑の地へ忍び込んだ暴走族たちに攫われてしまう。
暴走族のリーダーであるディメンタス将軍は、誘拐したフュリオサを自分の娘として側に置くことに。
やがてフュリオサの母親、メリーがディメンタス一行に追いつくも、すぐに見つかってしまいメリーは見せしめとしてフュリオサの目の前で殺されてしまう。
悲しみに暮れる中、生前の母と交わした約束………「故郷に帰る」という約束を、命を賭けてでも必ず成し遂げると固く決意するフュリオサ。
幼き彼女に課された「復讐」という名の修羅の道。鉄と炎、そして怒りに身を燃やす、彼女の行き着く先とは。
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作品概要
シリーズ5作目にして、初のスピンオフ作品。前作『〜怒りのデス・ロード』にて初登場したフュリオサ大隊長のオリジンを描く。
ジョージ・ミラーが監督・脚本・製作を担当すると共に、若き日のフュリオサを『ザ・メニュー』や『ラストナイト・イン・ソーホー』のアニャ・テイラー=ジョイが演じる。
そして今作のヴィランであるディメンタス将軍を、MCUのソー役でお馴染みクリス・ヘムズワースが演じることに。キャリア初の悪役を演じることとなった。
時の流れは実に早いもので、前作公開から既に10年が経とうとしている今日この頃。
偉大なる創造主ことジョージ・ミラー監督もかなりのご高齢だが、この狂気の物語を描き続ける熱意は未だ冷めないらしい。
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フュリオサが如何にして親の元から引き離され、如何にして戦士となり、そして如何にしてその復讐心を燻らせてきたのか………
そんな彼女の歩みし「修羅の道」を、狂気と熱に満ちた「MAD」な世界観と共に走り抜けることになる。
前作ではイモータン・ジョーら率いるシタデルの勢力が主な登場人物だったが、今作ではそれに加えディメンタス将軍ら新たな勢力が登場。
ただでさえ癖の強かったキャラクターたちが前作の時点で溢れかえっていたのに、今作のはそれ以上。
もしかすると、シリーズ二度目のアカデミー美術賞も夢じゃないかもしれない。
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そして何よりも、シリーズの醍醐味であるド迫力なカーアクションがとにかくスゴい。
その迫力と疾走感から「神話」とまで称された前作のカーアクションに匹敵する、10年来にして究極の領域にまで達している「アクション」。
特にタンクローリーを巡ったカーアクションシーンは、まさしく至高の一言に尽きる。そのレパートリーの多さに、思わずニヤついてしまうこと間違いなしだ。
1人の少女が体感するにはあまりにも壮絶、しかしそれでいて壮大なるフュリオサの復讐譚。
そんな彼女の行く末を見届けてから、再び『Fury Road』へと舞い戻るのも悪くはないだろう。今作の鑑賞を経たことで、また違った見方をすることも可能だ。
「漆黒の天使」にして「ヨハネの五人目の騎士」、フュリオサ。その名を忘れるな。
今後のシリーズ展開
ジョージ・ミラー監督曰く、現在は『〜怒りのデス・ロード』からなる三部作を構想しているとのこと。
ファンとしては大変喜ばしいことだが、その一方で『〜フュリオサ』の興行収入的に続編制作は厳しいのではないかとも囁かれている。
また『〜怒りのデス・ロード』の撮影が非常に難航した話も有名だ。度重なる撮影の延長、俳優の降板、そして監督の完璧主義など、数々の悩みの種が製作陣の中で生まれたという。
トム・ハーディもシャーリーズ・セロンも、口を揃えて「あんなのはもう二度とゴメンだ」と苦言を呈している模様。
三部作の2作目にしてシリーズ6作品目となる『Mad Max: The Waste Land』(仮題)は現在企画中。実現は難しそうだが、大人しく続報を待つとしよう。
まとめ(あとがき)
遂にAdsenseの審査が通りましたよぉ。1年間も続けた甲斐があったってもんです。
しかし広告が載るようになった、ということはつまり記事が若干読みにくくなってしまった、ということの裏返しでもあるんですねぇ。
ちぃとばかし読むのがめんどくなっちまいますが、ご容赦くだせぇ。
また収益化をそろそろ本気でやりたいなと思い立って色々準備してたもんで、更新もかな〜り遅れてしまいました………申し訳ねえ。
ようやく軌道に乗ってきたってことで、私の執筆意欲も鰻登りでございます。精進して参りますので、何卒。
と、いうわけで今回はこの辺で。
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それではまた、次の映画にて。