シリーズ解説

【シリーズ解説】「狩り」が、始まる。『プレデター』シリーズを一挙解説!!

『プレデター』シリーズとは

ハリウッド映画の長い歴史において、主人公ら人類を陥れる人ならざる存在………通称「クリーチャー」は様々な形で登場してきた。

彼らが人間を襲う理由は様々だ。縄張り意識のため、復讐のため、あるいは単なる攻撃的な本能のため………

本記事で紹介するクリーチャー、通称「プレデター」もまた、人類を窮地に陥れる存在だ。しかしその理由は、他のクリーチャーたちとは大きく異なる。

彼らは人間を、本能に従って殺すのではない。彼らは人間を「狩り」の為に殺すのだ。

1987年、20世紀フォックス配給の元公開され大ヒット。同じく20世紀フォックス出身のクリーチャーであるエイリアンと共に、ハリウッドで最も有名なモンスターとして名を馳せた。

「狩り」を生業とするプレデター、その相手が人間だろうと何であろうと、多種多様な装備を用いて狩りを行う。

代表的な装備として挙げられるのは光学迷彩装置プラズマ・キャノン、そして象徴的なヘルメットだ。どの作品でも、この三つは必ずといってもいい程登場している。

プレデターは基本的に単独で「狩り」を行うが、基本的にはターゲットを死角から狙う。木の茂みや木の上から光学迷彩装置を使い、全身を透明化させるのだ。

透明化の装置は基本的に腕に装着したガントレットを用いて起動する。逆にそこを破壊してしまいさえすれば、プレデターは透明化ができなくなり大幅に弱体化する。

プレデターが戦闘に使用する装備で、恐らく最も多く用いられているのが肩に装着したプラズマ・キャノンだ。超遠距離からでも威力を発揮できる為、一対一の戦いでも多用されている。

このプラズマ・キャノンの威力は絶大であり、人間の身体に直撃すれば即死は免れない。加えてヘルメットに備えられた照準機能により、百発百中の精度を誇る。

そんなヘルメット、キャノンの照準機能だけでなくプレデターの視界をサポートするという機能もついている。

プレデターは生物の熱源反応を元に獲物を探知しており、その為視界は真っ赤。ヘルメットは視界を赤外線で表示し、加えてズーム機能も備わっている。

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さてそんなプレデター、様々な装備を備えているだけでなく種族としての独特な掟・慣習を有していることでも有名だ。

「名誉なき者は一族にあらず。そして名誉のために戦わぬ者に名誉はない。」

この信条通り、彼らは「狩り」に種族としての存在意義、そして文化を持っている。

彼らの持つ「狩りの掟」は以下の通りだ。

  • 自らよりも弱い獲物(無抵抗の女性や子供)は狩りの対象にしない。
  • 味方・敵問わず、勇敢な戦士には敬意を表する。
  • 倒した敵の頭部をトロフィーとして保管する。
  • 敗北した際は、部族の掟により自爆する。
  • エイリアンを成人への通過儀礼として狩猟する。

狩りの成功こそが部族最大の名誉であり、逆にターゲットに「狩られる」ことはそれに次ぐ名誉となる。まさしく「狩りのため」だけに生まれた生物だ。

こうした、ただ人間を快楽のために殺すのではなく、「狩り」として、そして「戦士」としての掟や名誉のために人間と戦う(或いは共闘する)、という性質から非常に高い人気を得ている。

狩るか、狩られるか。『プレデター』

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『プレデター』

("Predator")

あらすじ

ゲリラ部隊に誘拐されてしまった政府の要人たちを救出するため、部隊を引き連れとあるジャングルへと赴いたダッチ少佐

調査の最中、皮を剥がれ木に吊るされた死体を目撃する一同。敵の部隊は非常に残虐であると悟りつつも、ジャングルの奥地へと足を踏み入れていく。

しかしその最中、メンバーが1人ずつ殺されていくという事態が発生する。ゲリラ部隊の仕業と目を見張るも………周りには誰もいない。

不審に思ったゲリラ部隊の1人がジャングルを捜索し、そこで見つけたのは………不自然にジャングルの密林から浮かび上がる透明化した身体と、輝く双眸だった。

次々と不審死していく隊員、そして謎の生命体。そこで部隊はようやく悟る………自分たちは「狩り」の獲物であるということを。

作品概要

シリーズ1作目。『ダイ・ハード』を手がけるジョン・マクティアナンが監督を務めた。

主役のダッチ少佐を演じるは、みんな大好き「シュワちゃん」ことアーノルド・シュワルツェネッガー『ターミネーター』『コマンドー』と同じく、80年代における彼を代表するアクション映画の一つとなった。

ジャングルという視界が遮られやすい環境、そしてプレデターという見えざる敵。一作目にして、プレデターの魅力を全面的に押し出している。

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姿の見えない敵から隊員が1人、1人と殺されていく展開はまさに恐怖そのものであり、緊張感も凄まじい。

しかしさすがはシュワちゃん主演の映画とだけあって、超ド派手なアクションシーンも一つの見どころ。

どの作品でも、その圧倒的なマッスルを以てして敵を打ちのめしてきたシュワちゃん、その相手は遂に人間を超えて地球外生命体に。

狩るか、或いは狩られるか………後に続くシリーズのマスターピースとなった今作は、まさに必見の作品だ。

熱気蠢く、大都会にて。『プレデター2』

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『プレデター2』

("Predator 2")

あらすじ

最大気温が40℃を超える異常気象に見舞われたロサンゼルス。劣悪な治安により麻薬カルテルが跋扈しており、警察は日々彼らとの熾烈な戦いを強いられていた。

抗争の現場に到着したハリガン警部補は、上の命令を無視しカルテルのアジトに突入。しかしそこには、カルテルの構成員の死体が天井に大量に吊るされているという、見るも無惨な光景が広がっていた。

ここまで短時間でカルテルを全滅させ、ましてやその遺体を吊し上げるなど到底不可能だ。不審に思うハリガンだったが、事件の真相を追うべく捜査を引き継ぐことに。

だがその直後、またもや別の麻薬カルテルが何者かによって全滅させられるという事件が起こる。

明らかに人間ではない「何か」が暗躍していると踏んだハリガン。だがその「人ならざるもの」の歯牙は、遂に麻薬カルテルだけでなく警察にも向けられてしまう。

同僚を殺され、上からこれ以上頭を突っ込むなと諭されるも、同僚の仇を討つべく独断で調査を開始するハリガン。

だがそこでハリガンは衝撃的な事実を発見する………その「人ならざるもの」とは、人間を狩るために地球へと降り立った、宇宙最強のハンター………「プレデター」だということを。

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作品概要

シリーズ2作目。プレデターと人類の「狩場」は、ジャングルからロサンゼルスの市街地へ。

スティーヴン・ホプキンスが監督を務め、シュワちゃんに代わりダニー・グローヴァーが主役を務めることに。

「無抵抗の子供や非武装の人間は襲わない」「勇敢な戦士には敬意を表する」など、前作では語られなかったプレデターの習性が今作ではわかりやすく描写されるように。

加えて舞台がジャングルから市街地に移ったことにより、前作とはまた違ったベクトルでプレデターのカッコよさを堪能することができるように。

透明化装置を使ったことにより、身体に稲妻を走らせながらこちらへ歩み寄る、水面に映るプレデターの姿は文句なしのカッコ良さ。

前作と比べるとやや不評気味な今作ではあるが、それでも前作とはまた違った魅力を持つタイトルと言えるだろう。

最強 vs 最恐。『エイリアン VS. プレデター』

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『エイリアン VS. プレデター』

("AVP: Alien vs. Predator")

あらすじ

2004年、人工衛星が南極のブーヴェ島の地下奥深くに、ある大規模な熱源反応があることを発見。調査を進めるうち、そこには未発見の超巨大遺跡が埋まっていることが判明。

これにウェイランド社は、社長のビショップ含めた調査隊を結成、ブーヴェ島への調査を開始することに。

地下遺跡に辿り着き、内部に入るため遺跡のギミックを起動する一同。だがその影響で、調査隊は遺跡内で散り散りになってしまう。

加えて不運にも、遺跡が起動したことにより、遺跡に長らく眠りについていた「怪物」………「エイリアン」が覚醒してしまう。

恐怖に怯える調査隊だったが、その最中で彼らはこの遺跡の「真実」を知る………この遺跡とは地球外生命体「プレデター」の慣習に由来しており、彼らが成人の議を迎えるために作られた「闘技場」だったのだ。

遺跡の起動に呼応するかのように、地球へと辿り着いた3体のプレデター。だが時を同じくして、エイリアンの生みの親であるクイーン・エイリアンも目を覚まし、エイリアンの卵を次々と生み出してしまう事態に。

「宇宙最強のハンター」プレデター、対、「宇宙最恐の生命体」エイリアン。狩るか狩られるか、殺るか殺られるかの、究極の戦いが今始まろうとしていた。

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作品概要

20世紀フォックスを代表するクリーチャー、エイリアンとプレデターがまさかの激突。『プレデター2』から囁かれていた夢の共演が遂に実現した。

監督を務めたのは、ミラ・ジョヴォヴィッチ主演『バイオハザード』シリーズで有名なポール・W・S・アンダーソンサナ・レイサンラウル・ボヴァが出演した。

先ほどプレデターの生態や習性をサラッと解説した際に先述したように、プレデターにとって「エイリアンの狩猟」は非常に大きな意味を持つ。

しかし知っての通り、エイリアンを狩るということはとても一筋縄ではいかない。エイリアンもまた、強靭な生命力や異常なまでの凶暴性、超強酸性の血液など多くの特徴を兼ね備えている。

故に両者の力は常に拮抗しており、完全に互角。人間相手にあれだけ無双していたプレデターも、エイリアンの手によって命を落としてしまうパターンも多々存在する。

今作では3体のプレデターが、遺跡に潜む夥しい数のエイリアン、そして『エイリアン2』ぶりの登場となるクイーン・エイリアンと死闘を繰り広げる。

だが今作の魅力はそれだけではない。エイリアンによって次々と仲間が殺されていく中、主人公のアレクサはプレデターと共闘することになる。

エイリアンも、単独シリーズではあまり使ってこなかった鋭利な尻尾をメインウェポンとしてプレデターと戦う。シリーズおなじみのインナーマウスによる即死攻撃も健在。

クロスオーバーという一種のスピンオフ作品ではあるものの、間違いなく『プレデター』シリーズの人気を確固たるものとしたタイトルの一つであることは確かだ。

それは、慈悲無き「鎮魂歌」。『AVP2 エイリアンズ VS. プレデター』

『AVP2 エイリアンズ VS. プレデター』

("Aliens vs. Predator: Requiem")

あらすじ

南極にて人間と共にエイリアンとの死闘を繰り広げ、部族として最大の名誉を受け命を落としていったプレデター。だが不運にもそれは、更なる「絶望」の始まりだった………

プレデターの体内にて密かに植え付けられていたチェストバスターが覚醒し、瞬く間に成長。プレデターの遺伝子情報をそのままに成体へと成長した、新たなるエイリアン「プレデリアン」が誕生した。

プレデリアンの生まれた宇宙船は地球へと墜落し、その衝撃で船内に保管されていたエイリアンのフェイスハガーが大量に解き放たれてしまう。

かくしてエイリアンは地球にて大量に繁殖し、成体へと成長したエイリアンたちは民間人を次々と殺戮し始め、付近の町は瞬く間に地獄絵図に。

だが時を同じくして、宇宙船の緊急信号を受信したプレデターたちの住まう星から、「掃除屋」としての役割を担うプレデターが地球に到着。数々のエイリアン、そしてプレデリアンと対峙する。

騒動は徐々に大きく発展し始め、軍まで動き出す事態に。雨降る闇夜の中、絶望の慟哭が鳴り響く………

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作品概要

エイリアンとプレデター、再び激突。監督はポール・W・S・アンダーソンからコリン・ストラウスグレッグ・ストラウスの兄弟に交代した。

アクション映画的要素が強めだった前作から打って変わり、今作はかなりホラーなテイストに。加えて『エイリアン4』のような残虐な描写も多く、PG-12に指定されている。

闇夜から忍び寄るエイリアン、暗闇からサーチライトを照らすプレデター。両者とも「暗闇」という舞台装置に対する適性は非常に高い。

しかし周知の通り、この「暗闇」という舞台が今作の低評価にも繋がってしまっている。兎にも角にも、暗すぎて何も見えないのだ。

劇中通して舞台はずっとであり、加えても絶えず降り続けている。果てには常に薄暗い下水道でプレデターとエイリアンが戦い始めてしまう始末だ。

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しかしながら『エイリアン』シリーズとして見ても、主人公のリプリーが何としてでも阻止したかった「エイリアンが地球で繁殖した」という最悪以外の何者でもない事態となっており、

そんなエイリアンたち、そして新種のプレデリアンが大人子供を見境なく殺戮し始めるなど、今までのシリーズでは見られなかったエイリアンの新たなる恐怖を堪能することができる。

その「狩場」からは、誰も逃れられない。『プレデターズ』

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『プレデターズ』

("Predators")

あらすじ

眩い閃光が走り、空中落下する中で目覚めた傭兵のロイスが辿り着いたのは、所在不明の謎のジャングルだった。

続いてロイスと同じく空から舞い降りた7人は合流し、このジャングルは一体どこなのか、何故この8人が集められたのか、そもそも何故空中落下をする前の記憶が一切ないのかを探り始める。

ジャングルの捜索を始めていくうち、そもそもこの場所は地球ではない「どこか」ということ、そして自分らは何者かによって「獲物」として狙われている、という事実が発覚する。

疑念を抱えたまま、ジャングルの奥地へと足を踏み入れる一行、そこで彼らは何者かによって作られたキャンプのようなものを発見する。

数多くの戦利品や武器などが飾られる中、大きな牙を持つ謎の人型生命体が括り付けられている、というあまりにも異様すぎる光景が広がっていた。

困惑する一同を他所に、同じく謎の生命体が3体も出現し、一同を襲撃。即座に彼らが自分らを獲物として付け狙う「何者」かの正体であると見抜いた一同は撤退し、体制を立て直すことに。

超高性能武器と圧倒的な身体能力を有する、謎の人型生命体。その姿は、かつて地球のジャングルにて特殊部隊を壊滅状態にまで追いやった地球外生命体、通称「プレデター」と酷似していた………

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作品概要

『AVP』シリーズを経て、約20年ぶりに公開された正真正銘の『プレデター』シリーズ3作目。ニムロッド・アーントルが監督を、ロバート・ロドリゲスが製作を担当した。

ウェス・アンダーソン監督作品に多々出演しているエイドリアン・ブロディが主役を演じ、他にもマハーシャラ・アリローレンス・フィッシュバーンなどが出演した。

加えて作中では多くの初代『プレデター』オマージュに溢れており、ジャングルという舞台やラストバトルにおける主人公の装備など、長年のファンにとっては嬉しいサプライズが数多く見受けられる。

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そして今作で最も特筆すべきはやはり、『プレデター”ズ”』のタイトル通りプレデターが複数体登場していることだろう。

1体だけであれだけ多くの命を屠ってきたプレデターが、今度は複数体で「狩り」を行なってくる………考えるだけでも非常に恐ろしい絵面なのは最早言うまでもない。

しかし一方で、従来のシリーズでは象徴的に描かれていたプレデターの習性慣習は、今作ではあまり見受けられない。人間の登場人物が揃って武装しているからだろうか。

ただし、登場人物の1人が一張羅でプレデターに戦いを挑もうとすると、プレデターもリスト・ブレイド1本で一騎打ちに臨むなど、象徴的なシーンも登場している。

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その代わり、プレデターの種族間での争いなど新たなる側面も見受けられる。人間にとっては等しく恐ろしいプレデターだが、そんな彼らにも我々と同じく上下関係的なものがあるようだ。

20年もの時を経て生み出された、誰も観たことのない新たなる『プレデター』の誕生の瞬間だ。

進化の鼓動、「狩り」の始動。『ザ・プレデター』

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『ザ・プレデター』

("The Predator")

あらすじ

アメリカ陸軍・特殊部隊所属のスナイパーであるクインは、ある日の任務中に空から墜落してきた宇宙船を目撃する。

宇宙船から出てきたのは、宇宙最強のハンター・プレデター。武装していた隊員を皆殺しにしたプレデターはそのまま逃亡し、生き残ったリックは隊員殺害の冤罪を着せられ軍に捕縛されてしまう。

一方、生物学を専攻する科学者であるケイシー博士は、政府からある秘密組織への招待を受ける。

組織の名は「スターゲイザー」。1987年、そして1997年に地球へと襲来したプレデターを研究する組織であり、施設の中にはかつてクインが交戦したあのプレデターが、麻酔による昏睡状態で捕獲されていた。

しかしケイシー博士が到着するや否や、プレデターが覚醒。施設の職員や警備員を惨殺したのち、とある「信号」の元を辿って施設を後にした。

「信号」の元とは即ち、プレデターの標準装備となるヘルメットガントレット。クインが捕まる前に宇宙船から回収し、自宅に保管していたものだ。

プレデターの向かう自宅にはクイルの息子が。このままでは危ないと、クイルは軍刑務所で出会った退役軍人たちと共にプレデターを追跡し始める。

行く先々でプレデターと遭遇し、その度に苛烈な戦いを強いられる一同。だがそこへ、一際巨大なプレデターが出現する。

遺伝子組み換えによって、より強大な力を手に入れたプレデター。混沌と化した戦場は、更に「進化」する………

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作品概要

シリーズ4作目。初代『プレデター』にて主人公の部隊の隊員であるホーキンスを演じたシェーン・ブラックが監督を務めた。

『LOGAN/ローガン』に悪役として出演したボイド・ホルブルックや、アカデミー受賞作『ムーンライト』にて主役を務めたトレヴァンテ・ローズが出演した。

『プレデターズ』から8年の時を経て、再び始動するプレデターとの壮絶なる「狩り合い」

今作ではシリーズ初となるR-15指定の作品となっており、流血や人体破損などのゴア描写が多く見受けられる。

今作でも、リスト・ブレイドに貫かれる、ブラスターに頭を吹っ飛ばされる、強靭な顎に噛みつかれる、などなどパターンは様々。血もブシャブシャ出るので見応え抜群だ。

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また「遺伝子組み換えによって強化されたプレデター」という、今までにない新種のプレデターも出現。その強さは無論、シリーズの中でも最強格となる。

作中でも『プレデターズ』と同じくプレデター同士の戦いが繰り広げられるわけだが、今作では新種が圧勝。我らがプレデターが呆気なく殺されてしまう様は、なんだか少し寂しい気も。

しかし今作、『AVP2』や『プレデターズ』に続き批評的にイマイチな結果となってしまっている。

その理由とは、プレデター最大の特徴の一つである「武士道的な精神」が、前2作に続きあまり見受けられないのが原因なのではないかと考えられる。

『AVP2』ではそもそも登場してきたプレデターが、プレデターの種族における「掟」が適応されない種だったから仕方ないものの、

『プレデター2』や『AVP』のようなプレデター特有の習性が見受けられないのは若干もの寂しさを感じてしまう。

かつて夢の共演を果たした『エイリアン』シリーズも、当時評価があまり芳しく無かったなど両者とも苦戦を強いられていた。果たしてこの二つのシリーズを救う、救世主のようなタイトルは現れるのだろうか………

Hunt, or be Hunted.『プレデター:ザ・プレイ』

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『プレデター:ザ・プレイ』

("Prey")

あらすじ

1719年、北アメリカのグレートプレーンズ。コマンチ族の若い女治療師であるナルは、同じ部族であり戦士である、兄のタアベに憧れを抱いていた。

いつか一人前の戦士になることを夢見て、村での生活を営む傍ら己を強くするため鍛錬に打ち込むナル。

だがそんな村では、様々な不可解な現象が起こっていた。皮を剥がれたバッファロー惨殺された村の戦士、そして謎の飛行物体。

謎を解明すべく村では調査部隊が結成され、ナルは手柄を上げるべくそのチームに加わることに。村に異変をもたらす「何者か」を狩れば、ナルは晴れて戦士となれる。

緑に囲まれた密林の中、彼らが目にしたのは………全身を透明化させた「何者か」だった。まるでそれは、密林そのものが生きているかのよう。

遠い星から地球に突如として降り立った、全てを狩り尽くすハンター「プレデター」。未だかつてない邂逅に、コマンチ族、そしてナルの運命は大きく動き出す。

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作品概要

シリーズ5作目。1作目からはるか昔の出来事、つまり『プレデター』シリーズの前日譚にあたる。

Amazon Prime Videoの独占配信ドラマシリーズ『ザ・ボーイズ』にて監督及び製作総指揮を務めたダン・トラクテンバーグが監督を担当。ネイティブ・アメリカンで知られるアンバー・ミッドサンダーが主演を務めた。

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1719年、つまり開拓がまだ進んでいない時代のアメリカを舞台に、プレデターと人類の最初の邂逅がテーマとなる。

先の文章にて先述しているように、プレデターの特徴の一つとして挙げられるのが透明化装置をはじめとするハイテクな装備だ。故に人類も、銃などの武器を用いてプレデターに対抗せねばならない。

しかしながら、時は1700年代。今回のプレデターの標的となるインディアン部族たちには当然、なんてものは持ち合わせていない………あるのは弓矢や槍などの原始的な武器のみ。

つまるところ要するに、今までの戦いの何倍以上に人類側が劣勢に立たされているのである。プレデターと相見えた時の緊張感も、今までのものとは比べ物にならない。

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今まではプレデターが複数体出現したり、仲間割れしたり、或いは戦う相手が特殊部隊であったりと特殊なケースが多かった。

それゆえに、1人の人間、即ち戦士がプレデターに単身で立ち向かっていくという構図は、『プレデター』シリーズにおいては随分久し振りなこと。こうした展開はまさに、初代『プレデター』を彷彿とさせる。

アクションの完成度や整合性のとれたストーリー、緊張感あふれる演出などが高く評価され、現在は同監督による続編制作の話も上がっている模様。

40年近く続くシリーズにおける、ある種の原点回帰を果たした上で、しばらく燻り続けていた人気の再燃までも成し遂げた、凄まじい快挙を遂げた作品であると言えよう。

今後のシリーズ展開

最新作『プレデター:ザ・プレイ』にて見事人気シリーズとして返り咲いた『プレデター』シリーズ、早速新作の製作が決定している。

ダン・トラクテンバーグ監督、エル・ファニング主演の『プレデター』新作、その名も『プレデター:バッドランズ(原題)』来年11月7日に米国にて公開予定だ。

また他にも『〜バッドランズ(原題)』公開前にもう一本、の『プレデター』シリーズのタイトルが公開されるとも噂されている。

ダン・トラクテンバーグ監督曰く『〜ザ・プレイ』の続編も構想しているとのことなので、期待を抱きつつ続報を待つとしよう。

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そして、かつてプレデターと死闘を繰り広げた『エイリアン』シリーズも、最新作『エイリアン:ロムルス』にて興行的・批評的にも成功を収め、こちらも人気の再燃を成し遂げた。

『エイリアン』シリーズに『プレデター』シリーズ、両者の人気が再燃したとなれば、再び夢の共演………新たなる『エイリアン VS. プレデター』が制作されるのも夢じゃないかもしれない。

『プレデター』シリーズ新作に『AVP』新作、どちらもファンからは非常に強く望まれている計画だ。今後の続報に強く期待したい。

あとがき(まとめ)

今から大体2ヶ月前 。『エイリアン』シリーズの記事を執筆し、であれば『プレデター』シリーズも書かねばならないのでは!?という使命感に駆られた。

そして今、こうして記事を書き終えたわけだが、逆を言えば「記事を書こう!!」と志してから実に2ヶ月もの歳月が過ぎてしまったのである。

いつぞや自分の中で勝手に謳っていた「毎週一本投稿するぞ!!」という意気込みはどこへやら、マイペースに書き綴っていった結果このような執筆ペースとなってしまっていた。

自由気ままに更新していくことがこのブログのモットーとはいえこのままでいいのか………とふと思うが、まぁそれも良しとしよう。こうしてダラダラ投稿が続いていくんですけどね。

と、いうわけで今回はこの辺で。

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それではまた、次の映画にて。

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