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『MEG ザ・モンスターズ2』
(”MEG 2: The Trench")
作品概要
アメリカと中国合作、全世界で人気を博した「メガ級サメ映画」こと『MEG ザ・モンスター』から、まさかまさかの続編が登場。
前作で猛威を振るった世界最大の古代鮫・メガロドンが、今作では三匹に増殖。故にその大口に飲み込まれる人の数も三倍マシ。究極の「(サメ視点の)バイキング映画」となっている。
そして何やら長〜〜〜い触手を持つ新たな「モンスター」も………タイトルの『〜モンスター”ズ”』とはまさにこれが由来。
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そして主役はもちろん、前作から引き続き「世界最強のハゲ」ことジェイソン・ステイサム。
いくら人を喰えども、ステイサム相手にはそういかない………ここに「世界最強」同士がぶつかり合う、究極のリベンジマッチの火蓋が切られた。
他キャストとして、クリフ・カーティスやペイジ・ケネディなど前作からの続投に加えて、中国映画の大スターことウー・ジンが新たに参戦。モンスターだけでなく人類も豪華絢爛とは、なんとも凄い映画だ。
『ジョーズ』に始まり、頭が増えたり竜巻を引き起こしたり家の中に出現するなど、トンデモサメを生み出してきた一つの映画ジャンル「サメ映画」。
前作、そして今作は「B級」どころか「S級」と呼ぶべきサメ映画だと呼べるだろう。今夏、最もダイナミックな映画が襲来する!!
あらすじ
凄腕のダイバーにして、かつてメガロドンを屠った男・ジョナス・テイラーは、海上研究所マナ・ワンの専属ダイバーとして活躍していた。
マナ・ワンでは、今の深海よりもさらに深い場所を探検すべく特殊な潜水艇と潜水服を開発。ジョナスら研究所のメンバーは、早速深海の探索に出発する。
しかしそこには、希少資源を違法に採掘している謎の組織が潜んでいた。鉱山を爆破したことで潜水艇が故障し、ジョナスたちは潜水服を着用し歩いて深海を探索することとなる。
鮮やかな深海の景色に見惚れるのも束の間、謎の巨大生物やかつてジョナスが相対したメガロドンたちの襲撃に遭う。
チームメンバーの犠牲を経てなんとか深海を脱出することに成功するも、先の爆発の衝撃で深海との間を覆っていた層の一部が欠損。それに乗じて、数多の巨大生物が地上の海に侵入してしまう。
人類は彼らの餌に成り下がるのか、はたまた彼らを屠る狩人となるのか………史上最強の海上バトルの幕開けだ。
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見所解説①サメのサメによるサメのための極上人間バイキング 〜タコと恐竜を添えて〜
サメ映画において「人間お食事」シーンは決して欠いてはならない要素だ。もし無ければ、それはサメ映画とは到底呼べない。
前作『MEG ザ・モンスター』においても、確かに人を食べる描写は存在する………ものの、サメの巨大さに反して少々物足りなさを感じてしまうのも事実。
中国のリゾート地にメガロドンが襲来するシーンがあるのだが、映像において人を食べたにしてもその数は恐らく10人にも満たない。
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だが今作は違う………前作と同様にリゾート地が登場するのだが、そこに現れたるは三匹のメガロドン。『ジョーズ』のホホジロザメなんか比じゃない、超弩級巨大サメ×3が人を食べまくるのである。
船に乗ってる人間、何も知らず遊泳している人間、パニックになり逃げ惑う人間………そんな彼らを無慈悲かつ容赦無くバクバクムシャムシャと爆食い。
敢えて言おう、これこそサメ映画の真骨頂であると。全世界待望のこの展開………”とんでもねぇ、待ってたんだ。”
しかしながら、人間の捕食者《プレデター》はサメだけに止まらないのが今作の恐ろしいところ。先ほどあらすじにて述べたように、クラーケンばりの超巨大タコに白亜紀からやって来たが如し巨大トカゲなども人間バイキングに参戦。
大口に飲み込まれ、触手に絡め取られ、草むらに引き摺り込まれ………突拍子もなく人間が怪物たちの胃袋に吸い込まれていく様は、もはや様式美と言うべき一種の「美しさ」さえ感じる。
サメ映画、ひいてはモンスターパニック映画として満点ともいうべきクオリティと言えるだろう。
見所解説②メガロドン逃げて!超逃げて!!怒涛のステイサム無双!!!
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「食物連鎖?何それ美味しいの??」と言わんばかりに人間様を食いまくるメガロドンたち………しかし、その食物連鎖を更にブチ破る「人類最強の男」をご存知だろうか。
そう、あのジェイソン・ステイサムである。前作と同様、プロダイバーのジョナス・テイラーとして大暴れを見せている。
ここで他作品におけるジェイソン・ステイサムの暴れっぷりをかるーく見てみよう………多くのアクション作品に出演している彼は、その無双っぷりから「世界最強のハゲ」と称されて(?)いる。
ステイサム自身「俺は自分がハゲだってことを神に感謝してるぜ」と公言済み。彼にとって髪の毛とは最早蛇足に近いのかもしれない。笑
ルイ・レテリエ監督の『トランスポーター』、シルヴェスター・スタローンら超豪華キャストと共演した『エクスペンダブルズ』、
そして『〜SKY MISSION』から参戦した『ワイスピ』シリーズ。その全てにおいて、ステイサムは比類なき作中最強キャラとして大活躍。
武装軍団を一人で殲滅し、超危険なカーチェイスをも物ともせず、恐らく現実では到底実現不可能なことも成し遂げてしまう………正真正銘の「世界最強の男(ハゲ」だ。
………さぁ、そんな人類を超越したと言っても過言ではない男を、果たしてメガロドンは喰らうことができるのだろうか………??無論、答えは「NO」だ。
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前作ではメガロドンとの激闘の末に討伐に成功したジョナス。それだけでも十分偉業なのに、今作ではそんなメガロドンが三匹に増殖、更にタコや恐竜モドキのオマケまで付いてくる始末。
しかしながら、それでも尚ステイサムには到底敵わないのが世の常。今作でもメガロドンたちを華麗に仕留めてみせていた。
ステイサムがメガロドンに致命の一撃を下すシーン、その一瞬一瞬の美しさたるや………切り取って額縁に飾って美術館に寄贈してしまいたいほど。
「世界最強のサメ」VS「世界最強のハゲ」、そのリベンジマッチを制したのはやはりステイサム。最早彼に、敗北という名の言葉は似合うまい。
個人的な感想
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味方・悪役・その他モブに限らず、すべからずサメが喰らい尽くすスタイルは前作から変わりない(むしろ進化してる)ようで安心。
またステイサムのアクションは相変わらずのぶっ飛び具合で思わず苦笑。こういうのは現実的に考えない方が身の為だよなぁと痛感。
「ステイサムじゃなかったら確実に死んでるだろコレ」と思わざるを得ないシーンが多々あるのも、ある意味ステイサム主演の映画ならではの特徴かもしれない。笑
面白いのが、今作のもう一人の主人公であるウー・ジン演じるジウミンもまた、ステイサムに触発されてか荒唐無稽なアクションを繰り広げている点。爆発の衝撃波でヘリに飛び乗るとかどういう物理法則やねん。
またストーリーも個人的には好感触だった。前作は時々よく分からないシーンがありイマイチだったが、今作は大した違和感も感じず気持ちよく鑑賞に臨めた。
ステイサム無双映画としても、純粋なモンスターパニック映画としても申し分ないクオリティ。『〜モンスターズ』のタイトルに恥じぬ内容となっていた。
まとめ(あとがき)
8月公開の話題作として外せない今作。だがもう一つ、欠いてはならない作品も存在する………米国にて今年最大級のヒットを記録している『バービー』だ。
片や人形、片や超巨大サメ。取り扱っているテーマの時点で温度差が凄まじいことになっているのは最早言うまでもないが、同じ娯楽作とはいえど映画の内容もまた大きく異なるものだ。
知っての通り、『バービー』の内容はかなり複雑。男女の社会問題にジェンダーに、現代におけるシビアなトピックをふんだんに取り入れている。
………まぁつまり、このブログで『バービー』を取り上げるべきかどうか、私は非常に迷ってるのだ。
当然、超ビッグタイトルなのだから普通は取り上げるべきなのだろう。しかし如何せんテーマが難しく、私自身まだ理解しきっていない部分が多々あるのである。
テーマおよび内容が難しければ執筆に時間がかかる。時間がかかれば最近ようやく再燃してきたモチベーションが下がってしまう。そうなれば9月の話題作たちも逃してしまうことになる………それだけは避けたい。
既に『ホーンテッド・マンション』や『アステロイド・シティ』が公開されている今、ここから執筆を始めるのは余計に厳しいかもしれない。
と、いうわけで今回はこの辺で。当面このブログはこの調子で自由気ままにやってこうかなと。何の報告だよって話だけど。
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それではまた、次の映画にて。