『バッドボーイズ』シリーズとは
マイアミに蔓延る犯罪を、最強の凹凸刑事コンビがぶった斬る、痛快すぎるコメディ&アクションシリーズ。
シリーズの創始者であるマイケル・ベイは、今や『アルマゲドン』『トランスフォーマー』など大ヒット作を数多く手がけた巨匠。
主演を務めたウィル・スミス&マーティン・ローレンスのコンビも、本シリーズにて鮮烈なるデビューを飾った。
特にウィル・スミスは、この後にも『メン・イン・ブラック』や『インディペンデンス・デイ』などで主演を務め、空前のヒットメーカーに。
と、このように色んな意味でアクション映画史に名を刻むこととなった本シリーズ。その人気は今も衰えることなく、シリーズも継続している。
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そんな『バッドボーイズ』シリーズ、醍醐味となるのはマイケル・ベイ監督作の恒例行事である超ド派手なアクションシーン………
だけでなく、ウィル演じるマイク・ラーリーとマーティン演じるマーカス・バーネットの2人のやり取りにある。
好戦的かつプレイボーイなマイクと、平和的かつ家族を愛するマーカス。そんな正反対な2人がコンビとして組んでいるのだから、任務中であろうと口喧嘩ばっかり。
しかしながら、いざ息が合った瞬間、彼らは凹凸コンビから最強コンビへと変貌。マイアミ最強の刑事コンビ「バッドボーイズ」となるのである。
2人を前にすれば、どんなに狡猾で凶悪な犯罪者たちでも敵わない………そんな完全無欠なバディモノとしての側面こそが、このシリーズの真骨頂と言えるだろう。
時にド派手に、時に冷静に、肩を並べ戦う最強の2人。その痛快すぎる快進撃を共に見届けよう。
Whatcha gonna do?『バッドボーイズ』
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『バッドボーイズ』
("Bad Boys")
あらすじ
舞台はマイアミ。警察署にて保管していた大量のヘロインが何者かによって強奪される事件が発生し、警察本部は真相を突き止めようと動き出す。
「何者かが警察内に潜伏している」と踏んだ本部は、情報漏洩を防ぐため72時間以内に強奪されたヘロインを回収するという無茶振りを提案。
そんな無茶振りを任されたのは、敏腕刑事であるマイク・ラーリーとマーカス・バーネット。いつも喧嘩ばかりしている刑事二人組だが、息が合えば右に出るものはいないことで有名だ。
調査を進めるうち、マーカスはヘロインを強奪した組織に追われる女性・ジュリーと出会う。マイクの自宅でマーカスと鉢合わせたジュリーは、マーカスをマイクと勘違いし助けを求めてしまう。
困惑する2人に、上司であるハワード警部は互いが互いのフリをしながら事件を解決する、という更なる無茶振りを提案してきて………!?
作品概要
1995年に公開されたシリーズ1作目。マイケル・ベイが監督を、ウィル・スミスとマーティン・ローレンスがダブル主演を務める。
前述したように、上記の3人にとってはデビュー作となる今作。それ故に興行収入的にも成功を果たし、続編も制作された。
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普段はいがみ合いながらも、いざ戦闘となれば百人力………というスタイルは、当然ながらシリーズ1作目の時点で健在。
会話の内容も下ネタが多めであり、序盤〜中盤まではコメディ色が強めなアクション映画といった触り。
ウィルもマーティンも、元々はコメディ作品に多く出演していたから、というのもあるのかもしれない。
しかし終盤、特にラストバトルからはマイケル・ベイお得意の、車と爆発と銃弾のトリプル・オンパレードな超ド派手アクションを拝むことができる。
『ザ・ロック』から『トランスフォーマー』、最新作の『アンビュランス』にまで受け継がれてきた、通称「マイケル・ベイ節」。
「見たかこれぞ「HOLLYWOOD」だ!!!!」と言わんばかりの、その破竹が如し勢いは数多くのアクション映画マニアを魅了してきたことだろう。
映画全編を通して押し寄せてくる、コメディ&アクションの奔流。弾丸が如しその勢いは、誰にも止められない。
”悪童”2人、またしても大暴れ。『バッドボーイズ2バッド』
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『バッドボーイズ2バッド』
("Bad Boys Ⅱ")
あらすじ
欲望が渦巻く、喧騒の絶えぬ街マイアミ。最強の刑事コンビ「バッドボーイズ」の活躍により平和が訪れたかと思いきや、今度は麻薬シンジゲートによる薬物の密輸が度々発生するように。
否応無く調査にあたる2人だったが、その過程でマーカスの実妹でありマイクの恋人であるシドと遭遇する。
連邦麻薬局の捜査官として事件の捜査にあたっていたシドは現在、シンジゲートを統率する麻薬王への囮捜査を行なっていた。
果たしてバッドボーイズ+αは「平和に」事件を解決することができるのか。世界一ド派手な、クレイジーすぎる捜査が、再び幕を開ける!!
作品概要
前作から8年もの時を経て、より面白おかしく、よりド派手に進化したシリーズ2作目。引き続き、マイケル・ベイが監督を、ウィル・スミスとマーティン・ローレンスが主演を務める。
マイク&マーカスによる「ショートコント:バッドボーイズ」の連続、そしてそんなコメディを振り切るが如し勢いで突っ走っていく超ド派手なアクション。
そのボリュームは前作を大きく超え、作品全体の満足度も鰻登り。
作品の全てが、8年間という長い年月を経て進化している………これぞまさしく「続編」のあるべき姿だと言える。
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捜査の途中であろうと犯人の目の前だろうと、些細なことで喧嘩して、けど数分後にはピッタリと息が合っているマーカスとマイク。
しかしながら、最強の凹凸コンビだとて毎回毎回仲直りしている訳じゃない。時には大喧嘩して、仲違いをしてしまう時だってある。
だがもし互いが窮地に陥ってしまった時、すぐさま駆けつけるのもまた「あの2人」だ。
どんなことがあろうとも、再び腕を組み立ち上がる。それこそマイアミ………いや世界一固く結ばれた「絆」そのものだ。
世界一ド派手で、世界一ふざけてて、世界一最高な、最強のバディ。今この頃も、きっと互いに文句を言い合いながらも事件を解決していることだろう。
”命懸け”で、暴れろ。『バッドボーイズ フォー・ライフ』
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『バッドボーイズ フォー・ライフ』
("Bad Boys for Life")
あらすじ
無敵の刑事コンビ「バッドボーイズ」として、幾度となくマイアミを犯罪から救ってきたマーカスとマイク。
しかしながら、百戦錬磨のキャリアを築いてきたとはいえ、2人も所詮は人間。歳を取れば腕は鈍るし、危険なミッションをこなすことも容易ではなくなっていく。
それでもまだまだ刑事を続けたいと言うマイクに、マーカスは「バッドボーイズ」引退を提案。孫も生まれ、自分もそろそろ家庭を大事にしたいと言うマーカス。
長年付き添ってきたかけがえのないバディとして、マイクはマーカスに告げる………「これが最後の任務だ」と。
かくして幕を開けた、バッドボーイズ「最後」の任務。だがそこには、想像を絶するほどの過酷な運命が2人を待ち受けていた………。
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作品概要
前作から実に17年もの時を経て、遂に公開されたシリーズ4作目。主演を務めるは、言わずもがなウィル・スミスとマーティン・ローレンスの2人。
一方、前2作にて監督を務めたマイケル・ベイは降板し、『ミズ・マーベル』などを手がけたアディル・エル・アルビとビラル・ファラーの2人が監督を務めることに。
尚、マイケル・ベイ本人は本編にてしれっとカメオ出演している。何の役で出演しているか、よーく目を凝らせてみよう。
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1990〜2000年代を跨いで繰り広げられた前2作と打って変わって、舞台は一気に2020年代の現代へ。
当然といえば当然だが、時代が変われば古きものは徐々に新しいものへと移り変わっていくもの。故にバッドボーイズも、そんな時代の変化の波にさらされることになる。
かつて彼らが幾度となく行ってきた派手なカーチェイス、派手な銃撃戦、派手な捜査………そんなものは最早過去の産物。
慎重に潜入し、可能な限り戦闘は避け、冷静沈着に任務を遂行する………それが今の「捜査」のやり方。
いつも先陣を切って任務を遂行していたマイクが、今度は時代と技術の進歩から置いてけぼりにされてしまうように。やはり数十年という期間の長さは計り知れない………
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が、しかし。いくら若者たちに追い越されようとも、必ずドデカい一発をぶちかましてくれるのが我らが「バッドボーイズ」。
マイクとマーカスの小気味いい掛け合いの元繰り広げられる、シリーズ最大の醍醐味たるド派手なアクションは今作でもしっかりと健在。
「ジジイ」になろうとも「老いぼれ」と蔑まれようとも、彼らは豪語する………「俺たちはまだ終わっちゃいない」と。マイアミ最強の「悪童」コンビの大暴れは、まだまだ続く………。
”一蓮托生”、絆は続くよどこまでも。『バッドボーイズ RIDE OR DIE』
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『バッドボーイズ RIDE OR DIE』
("Bad Boys: Ride or Die")
あらすじ
マイアミ一の腕前を誇る刑事コンビ、通称「バッドボーイズ」は、今日も今日とて口喧嘩をしつつも事件を解決していた。
プレイボーイで好戦的なマイク・ラーリーは、恋人のクリスティーンと結婚。相棒のマーカスやその家族、そして数多くの仲間たちがマイクを祝福した。
しかし安息の束の間、今は亡きハワード警部が麻薬カルテルと協力関係にあった、という誤報が大々的に報じられてしまう。
マイクとマーカスにとって、ハワード警部はかけがえのない存在。着せられた汚名を返上するために、2人は捜査に乗り出す。
だがそれは、麻薬カルテルによって緻密に張り巡らされた罠だった。警察内の人物と密に繋がっていた麻薬カルテルは、今度はバッドボーイズの2人に冤罪を着せてしまう。
かくしてマイアミのみならず全米から命を狙われる指名手配犯となってしまったバッドボーイズ。コンビ結成以来、史上最大のピンチに2人の取った決断とは………!?
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作品概要
シリーズ4作目。ウィル・スミス&マーティン・ローレンスが主演を務め、前作に引き続きアディル・エル・アルビ&ビラル・ファラーが監督を担当。
来年2025年で『バッドボーイズ』シリーズ始動から30周年。となると今作は「30周年記念作品」と呼べるかもしれない。
相も変わらずしょうもないことで口喧嘩をしつつ、いざという時に息がピッタリと合う「いつもの2人」………そんな姿を見るたび、一種の安心感を抱く人も多いのではなかろうか。
物語のスタートからエンディングまで、ずっと一定のノリが保たれているもんだから最早恐ろしい。そしてそんな作風が、監督が交代しても尚30年間も続いてるもんだからもっと恐ろしい。
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だが『〜フォー・ライフ』以降の『バッドボーイズ』シリーズは、監督が代わったこともありマイケル・ベイ版のとはちょっと違った仕立てに。
コメディをやる時はとことん面白おかしく、一方で真面目にやる時はとことんシリアスに。二つがごちゃごちゃに混ぜ合わさっているのではなく、ちょうどよくメリハリがついているのだ。
加えて戦闘シーンにおける主要人物が追加されたのも大きい。現代のテクノロジーにシリーズ特有の派手なアクションが加われば、より面白くなるのは必然だ。
話を戻して今作、前作から大幅に進化した点が一つある………それは変幻自在なアクションシーンである。
具体的に言うとアクションシーンの「カメラワーク」か。戦いの場の中をカメラがグルリと飛ぶように、とにかく画面が忙しなく動きまくる。
ようやく画面が落ち着いたかと思いきや、今度はサバイバルゲームよろしくFPSゲームのような一人称視点に。
マイクが銃をマーカスに投げ渡す際、2人の顔ではなく宙を舞う銃を主観としてカメラワークが変化するなど、とにかくその全てが奇想天外。
現場では一体どういう撮影を行ったのか………『マッドマックス』や『ミッション:インポッシブル』のものとはまた違った方向性の疑問が湧いてくる。
30年もの時を経て、壮大なる進化を遂げた『バッドボーイズ』シリーズ。一蓮托生の誓いを交わした彼らに、敵うものなどいない。
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今後のシリーズ展開
巨匠マイケル・ベイの意志を継ぎ、〜フォー・ライフ』に続き『〜RIDE OR DIE』まで世界的ヒットに導いた、アディル・エル・アルビとビラル・ファラーの監督コンビ。
2人の構想では、このままシリーズ第5作(タイトル未定)の制作を予定しているとのこと。またバッドボーイズの大活躍を映画館で堪能できるのは大変喜ばしいところだ。
個人的には、可能であれば再びマイケル・ベイにメガホンを取って頂きたいところ。彼のコッテコテな作風でしか得られない栄養があるのでね。笑
まとめ(あとがき)
最新作公開ってことで、このシリーズも解説記事にしてみましたが如何でございましたでしょうか。
アクション映画が大好物な私としましては『1』も『2』もそれ以降のタイトルも最高に楽しゅうございました。製作されると噂のシリーズ5作目も楽しみです。
さて時の流れも早いもので、2024年もあっという間に半分を過ぎてしまった訳でございますが。去年に続いて、上半期に公開された映画のランキングでも作ろうかなと。
しかし如何せん、まだ観たい映画が多すぎる!!んでもって時間も無さすぎる!!!!(筆者はまだ学生でありますので………)
ってことで執筆に取り掛かるのは7月に入ってからになりそう。いつも通り時間はかかると思うけど、よかったら読んでネ。
と、言うわけで今回はこの辺で。
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それではまた、次の映画にて。