映画のアレコレ

傑作を生み出し続けた偉人たち。ハリウッドの「名監督」を15人紹介!!

リドリー・スコット (Ridley Scott)

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ホラー、歴史、スリラーなど硬派なジャンルを広く手がける映画監督。1937年11月30日生まれ、現在88歳。

映画業界に進出する前はCMディレクターとして活躍しており、1000本以上のCMを監督した経歴を持つ。デビュー作は1977年の『デュエリスト/決闘者』であり、カンヌ国際映画祭で新人監督賞を受賞している。

続く1979年には『エイリアン』を監督。宇宙船という閉鎖的な空間で、人々が宇宙人に襲われるというシンプルなプロットながら世界的なヒットを博し、SFホラーの金字塔として名を馳せると同時に活動拠点をアメリカに移した。

1982年、『インディ・ジョーンズ』のハリソン・フォードを主演に迎え、フィリップ・K・ディック『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』を映画化した『ブレードランナー』を監督。荒廃した近未来という世界観(通称「サイバーパンク」)を確立し、難解な設定とストーリーから公開当初は批判されたものの、今ではSF映画の傑作として知られる。

そして1989年には、日本を舞台にマイケル・ダグラス、アンディ・ガルシア、高倉健、松田優作をキャストとして迎え『ブラック・レイン』を監督。日米の大スターが共演したことで国内外でヒットを記録した。1991年には彼のキャリアにおいて初のロード・ムービーである『テルマ&ルイーズ』を監督、さながら『イージーライダー』のような破滅的な運命に直向きに走り続ける登場人物たちを描いた。

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2000年、ラッセル・クロウ主演『グラディエーター』を監督。巨額の制作費を基に作り出された重厚な世界観と壮大な物語が好評となり、第73回アカデミー賞では作品賞を受賞。主演のラッセルも主演男優賞を受賞した。

翌年には戦争映画『ブラック・ホーク・ダウン』や、サスペンスの傑作『羊たちの沈黙』の続編『ハンニバル』を監督。2010年代以降も『エイリアン』の前日譚『プロメテウス』や、マット・デイモン主演『オデッセイ』など数々の大作映画を手がけた。

2020年代ではフランスの決闘裁判を描いた『最後の決闘裁判』に、レディー・ガガの熱演が光る『ハウス・オブ・グッチ』、『ジョーカー』のホアキン・フェニックスが英雄ナポレオンを演じた『ナポレオン』、そしておよそ23年ぶりの続編である『グラディエーターⅡ 英雄を呼ぶ声』など、高齢であるのにも関わらず精力的に作品制作を続けている。

今年8月28日には、荒廃した近未来の世界を舞台としたサバイバル映画『ラスト・サバイバー』が公開される。『フランケンシュタイン』ジェイコブ・エロルディ『サブスタンス』マーガレット・クアリーらが出演。

映像作品の制作に関する過程の全てを熟知しており、特に彼の描いた絵コンテはあまりの精密さから絵画のそれに等しい完成度を誇る。自身が監督をする際は製作も必ず兼任しており、制作現場の全体を統括することを信条としている。

撮影に使用するカメラや照明も拘りぬいており、撮影監督と対立することもしばしば。キューブリックらと同様完璧主義であり、それが災いしてスタジオ側と意見が割れたり製作が大幅に遅れることも。

だがそうした病的なまでの拘りがあるが故に、さながら神話の一幕のようなシーンを作り上げることに成功しているのである。大衆映画の作り手でありながらも、彼の持つ作家性は今も尚輝き続けているのだ。


《代表作》

『エイリアン』("Alien")

密室となった宇宙船で、凶暴な宇宙人から逃げる人々の恐怖を描いたSFホラー映画。スコットのキャリアを本格的にスタートさせた作品であるのと同時に、主演のシガニー・ウィーバーも今作を機に知名度が跳ね上がった。単純なホラー映画としてだけでなく練りに練られた世界観も高評価の一因となり、今ではハリウッドを代表するフランチャイズの一つとして知られている。

《併せてこちらもどうぞ》


『グラディエーター』("Gladiator")

策略により自らの尊敬する皇帝、及び愛する妻子を殺され、奴隷の身分まで堕とされたローマ軍の将軍が、復讐のために「剣闘士」となって成り上がる過程を描いた歴史映画。話の本筋は史実を基にしているが、詳細が不明瞭な部分はスコットによる脚色が加えられており、これによって娯楽性も兼ね備えた大衆映画に昇華させている。


『オデッセイ』("The Martian")

事故で火星に取り残されてしまった科学者の男が、持ち前の技術力で火星で生き延びる姿を描いたSF映画。一見すると絶望的状況から必死に生き延びるシリアスなサバイバル映画のように見えるが、主人公のキャラクター性も相まって非常にコミカル且つエンタメ性の高い作りとなっており、SF映画の傑作の一つに数えられる。

ジェームズ・キャメロン (James Cameron)

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『タイタニック』『アバター』など、超大作映画を何作も手がけた巨匠。自身を「誰もが楽しめるエンタメ映画を撮る監督である」と公言しており、最先端の映像技術をふんだんに取り入れて作品制作に臨んでいる。1954年8月16日生まれ、現在71歳。

キューブリックの『2001年宇宙の旅』やルーカスの『スター・ウォーズ』を観て映画に没頭、業界入りを果たす。『殺人魚フライングキラー』で監督デビューを果たすが、プロデューサーと一悶着あったことで本人的には本作の監督を務めたことをあまり快く思っていない模様。

しかしながら『ターミネーター』の脚本の原案をエージェントに預けたことで、業界人から注目を浴びる。やがて、『エイリアン』の続編である『エイリアン2』や、シルヴェスター・スタローン主演作『ランボー/怒りの脱出』脚本を任されるようになっていった。

ブレイクのきっかけとなった『ターミネーター』はキャメロン自身が監督を務め、瞬く間にヒット。続く『エイリアン2』も監督し、『エイリアン』のSFホラーとしての要素に加えて重厚なアクション要素を上手く配合させたことで高評価を得た。

キャリアが軌道に乗ってきたキャメロンは、続いて深海を舞台としたSF映画『アビス』を監督するが、興行的にはあまり振るわず。その後『ターミネーター』の続編『ターミネーター2』を監督し、前作のそれを大きく超える大ヒットを記録。SF映画の傑作として名を連ねた。

そして1997年、1912年に実際に起きた大型船沈没事故「タイタニック号沈没事故」を題材にした『タイタニック』を監督。3時間の上映時間の中に、主人公とヒロインの切ないラブロマンスと手に汗握るパニックスリラー、沈没するタイタニック号で繰り広げられる濃厚な人間ドラマが詰め込まれており、全世界興行収入で1位に躍り出るほどの世界的ヒットを打ち出した。

だがキャメロンの快進撃はまだ止まらない。2009年には青い肌の異星人と人類の戦いを描いた『アバター』が公開され、史上類を見ない革新的な映像表現と人類の業の深い部分に切り込んだストーリーテリングにより、『タイタニック』に続き大ヒット。なんと『タイタニック』を超え、全世界興行収入1位に君臨した。

2026年現在でも、『アバター』は全世界興行収入ランキング1位の座に居座り続けている。2019年に『アベンジャーズ:エンドゲーム』に一瞬越されたが、中国での再上映により持ち直した。数年越しに制作された続編も、最終的に興行収入ランキング2位にランクインしていることから、世界的人気を持つシリーズとして知られる。

https://www.nytimes.com/2012/03/26/science/james-camerons-submarine-trip-to-challenger-deep.html

その後監督業からはしばらく離れ、探検家としての活動を開始。そもそもキャメロン自身がベテランのスキューバダイバーであり、難破船の探索や深海の調査を独自に行っている。2012年には探査艇「ディープシーチャレンジャー」に乗り込み、マリアナ海溝チャレンジャー海淵に潜行。52年ぶりに単独で世界最深の深海へ辿り着いた、史上2番目の人物となった。

そして2022年、およそ13年ぶりの続編『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』を監督。表現が特段難しいとされる「海の世界」を最新の映像技術で再現することに成功しており、全世界で1作目に匹敵するヒットを記録した。

また昨年にはシリーズ3作目である『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』も監督。今後も続編を作り続けると公言しており、『アバター4』(仮題)及び『アバター5』(仮題)の制作も決定している。

キューブリックやスコットと同様、映画制作における完璧主義者として知られる。また大味な大衆映画を作り続けるキャメロンだが、リアリズムを徹底的に追求する人物であり『タイタニック』も大規模なセットを用いて撮影された。

映画史を塗り替えるほどの大作を2作品連続で作り上げ、また深海探検家として多大なる功績を残すなど、彼の持つ影響力は計り知れない。まさに後世まで語り継がれる「偉人」と呼ぶべき人物と言えるだろう。


《代表作》

『ターミネーター2』("Terminator 2: Judgement Day")

どこまでも標的を追跡し続ける恐怖の殺人アンドロイドを描いた前作から一転、少年とアンドロイドの友情を描いたSFアクションの傑作。『ターミネーター』シリーズを一段有名にしたタイトルであり、続編モノとして圧倒的な完成度を誇ることから90年代のアクション映画の最高傑作と称する人も多い。主演の「シュワちゃん」ことアーノルド・シュワルツェネッガーも、今作を機に大スターへ躍進した。


『タイタニック』("Titanic")

超豪華客船「タイタニック号」の沈没と、貧困層の主人公と富裕層のヒロインの切ないラブロマンスを描いた超大作。その完成度から、20年以上も前の作品でありながら世界中で絶大な人気を誇っており、日本における興行収入ランキングでは依然として劇場版『鬼滅の刃』2作品『千と千尋の神隠し』に次いで第4位を記録している。


『アバター』("Avatar")

未開の惑星「パンドラ」に生息する青い肌の原住民「ナヴィ」と、そんなパンドラへ侵略しに来訪した人類の戦いを描くSF映画。最新の合成技術を駆使することでまるで本当にナヴィが生きているかのようなリアリティを表現することに成功しており、映像表現に文字通り革命をもたらした。

《併せてこちらもどうぞ》

ティム・バートン (Tim Burton)

https://www.fandom.com/articles/look-work-tim-burton

他の監督とは一線を画する、独創的な世界観を有することで有名な映画監督。1958年8月25日生まれ、現在67歳。

元々はアニメーターとして活躍しており、ウォルト・ディズニー・スタジオの実習生として入社した後に『フランケンウィニー』を制作。この時多くの映画人から注目を集め、監督を任されるようになる。

1988年、マイケル・キートンを主演に迎え『ビートルジュース』を監督。どこか不気味でコミカルな世界観が人気を博し、低予算映画にも関わらず高い興行成績を叩き出した。

1989年には、同じくマイケル・キートンを主演に、ジャック・ニコルソンを悪役に迎え『バットマン』を監督。これまでのアメコミらしいコミカルな『バットマン』から一変、ダークでシリアスな作風が注目され『ダークナイト』をはじめとする後の『バットマン』映画のとなった。1992年には、続編『バットマン リターンズ』を監督している。

1990年にはジョニー・デップを主演に『シザーハンズ』を制作。異形の怪物と人間の友情を描き、今ではバートンの代表作として知られている。

https://eiga.com/movie/1032/gallery/

その後も『猿の惑星』を全く新しいストーリーで描いた『PLANET OF THE APES/猿の惑星』や、児童小説『チョコレート工場の秘密』を原作とした『チャーリーとチョコレート工場』『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』の後日譚『アリス・イン・ワンダーランド』など、バートン特有の世界観を遺憾無く発揮した映画を監督し続け、徐々にその立場を確立し始める。

2012年にはデビュー作『フランケンウィニー』のリメイクや、実写版『ダンボ』の監督を務めたりと、ディズニー映画にも精力的に携わり続けた。

最近では『ビートルジュース』の40年越しの続編『ビートルジュース ビートルジュース』や、Netflixオリジナルドラマ『ウェンズデー』の監督・プロデューサーを担当。今も作品制作に力を注いでいるという。

バートンが手がける作品においてよく見受けられるのが、人間とはかけ離れた姿をした「モンスター」の内情に迫るストーリーやキャラクター性である。暗くジメジメとした世界観で、世にも恐ろしい姿をした怪物が登場する………といった展開は一見するとホラー映画のようだが、その「怪物」は意外にも心優しい性格の持ち主だったりする。

ダークな世界観をベースとしつつも、時に切なく、時に心温まるような作品を作り続けてきたが故に、バートンをその類の映画の巨匠と称されることが多いのである。


《代表作》

『バットマン』("Batman")

暗く陰鬱な「ゴッサムシティ」を舞台に、寡黙で冷徹なバットマンが活躍する………という『バットマン』映画の基礎中の基礎を確立したアメコミ映画の傑作。ただのコミカルなヒーローではなく、敵には一切容赦しない「ダークヒーロー」としてのバットマンを忠実に描いている。


『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』("The Nightmare Before Christmas")

現代のアニメーションの原点こと「ストップモーション」を多用して作られたミュージカル映画。伝統的な手法と、発達したデジタル技術を上手く融合させることによって独特のアニメーションを生み出しており、加えてバートンお得意のファンタジーホラーを掛け合わせた独特な世界観が人気を博し、現在でも一昔前のディズニー作品の中でも一際高い人気を維持し続けている。


『チャーリーとチョコレート工場』("Charlie and the Chocolate Factory")

謎に満ちたチョコレート工場と、その工場主であるウィリー・ウォンカの秘密に迫るミュージカル映画。1971年に制作された『夢のチョコレート工場』に次いで2番目の実写映画であり、2023年にはティモシー・シャラメを主演に前日譚こと『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』が制作された。コミカルでありながらも奇抜な世界観が話題を呼び、今もなお名作として語り継がれている。

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